「体にいい油」の筆頭として「亜麻仁油(あまにゆ)」が有名ですね。ちょっと前まではそんな名前聞いたことも無かったのに、今はもうお馴染みになりました。
でも詳しいことはよく知らない…そんな方も多いと思うので、このページでは「亜麻仁油とはどんな油なのか?」についてまとめてみました。
私も長年愛用している油です。ぜひ理解を深めていってください!
目次
亜麻仁油ってどんな油?
亜麻仁油は亜麻の種から摂れる油で、英語名では「フラックスシードオイル」といいます。亜麻の茎の繊維は「リネン」の材料になることでも有名です。
亜麻仁油には、現代人がまったく摂れていない「オメガ3脂肪酸」が豊富に含まれているので、意識的に摂ることで“崩れた脂肪酸バランス”を整えることができます。
足りない脂肪酸をしっかり補えば、体がイキイキしてきます。それゆえに、亜麻仁油は「体にいい油」と自信を持って言えることができるでしょう。
驚くべき亜麻仁油の健康効果
亜麻仁油にはびっくりするくらい、たくさんの健康効果が期待できます。
まさに頭のてっぺんから足の先まで…全身の健康をサポートしてくれるといっても過言ではありません。
その秘密は、亜麻仁油の50%以上を構成する脂肪酸、「αリノレン酸」にあります。
オメガ3系に分けられる、このαリノレン酸には「血液をサラサラにする効果」や「炎症を抑える効果」が期待できるのですが、これがすごいのです。
字だけで見ると「ふぅ~ん、そうなんだ(´∀`)」くらいにしか思わないかもしれませんが(笑)
血液がサラサラになると…?
体の炎症が抑えられると…?
↓このような病気や疾患や症状に有効なのです。
- 動脈硬化
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 脳血栓
- 糖尿病
- 花粉症
- アトピー
- アレルギー性疾患
- がん
- 認知症
- うつ病
- 便秘
- 美肌
すごいですよね。毎日地味に悩まされているものから、命に関わる深刻なものまで…。
どれをとっても「予防できたら嬉しい!」と思うものばかりです。(当たり前ですが)
亜麻仁油がここまで騒がれているのも分かる気がします。
亜麻仁油のサラサラの秘密
亜麻仁油が私たちに「サラサラ」をもたらしてくれるのは、亜麻仁油自体がサラサラの性質をもっているからです。
亜麻仁油の原料である亜麻は、カナダやロシア、日本では北海道といった寒い地方で育つのが特徴です。それゆえに、凝固点(固体になる温度)が植物油の中で1番低いのです。
その温度…なんとマイナス14℃!
ごま油なんかを冷蔵庫に入れてる人は案外多いと思うのですが、「いざ使おうとしたらドロっと固まっていてすぐに使えなかった…」そんな経験あなたもありませんか?
でも、亜麻仁油は液体のままをキープ。いつでもストレス無く使えます。
いつでもどこでもサラサラ。私たちの体に入った後もサラサラでいてくれるので、「ドロドロ」とは無縁の存在なのです。
リノール酸を減らしてαリノレン酸を増やすこと
血液をドロドロにして炎症を起こさせるのがリノール酸。サラダ油をはじめ、ほとんどの植物油にかなりの量が含まれる脂肪酸です。
変わって、血液をサラサラにして炎症を抑えるのが、亜麻仁油(やエゴマ油)に多く含まれるαリノレン酸です。ほかの植物油にはほとんど含まれない、かなり希少な脂肪酸と言ってもいいかもしれません。
こうして見ると、面白いように真逆の働きをする両者の脂肪酸。
そこで、摂りすぎているリノール酸に対抗してαリノレン酸を摂ろう!と思うのは自然なことですし、当然ながら無意味ではありません。
しかし。
今の時代のリノール酸摂取量を考えると、αリノレン酸を少しばかり摂っただけでは期待するほどの効果は得られないでしょう。
大事なのはリノール酸を減らして、αリノレン酸を増やすことです。
そうすることで初めて、亜麻仁油が「体にいい油」としてキラキラ輝きを放つような気がします。
※亜麻仁油も15%ほどはリノール酸ですが、その点を補って余りあるほどのαリノレン酸含有量が魅力なのです。
使い方の注意点や保存について
亜麻仁油は非加熱での使用が推奨されています。オメガ3脂肪酸は熱に弱く、酸化しやすいというデメリットがあるためです。
しかし中には「加熱OK」としているその道の先生もいるので、実際のところはどうなのか…というところ。
とはいえあえて危険な橋を渡ることもないので(笑)基本は「生のまま」でいただくのがいいのかなぁ~と。
保存は、熱による酸化を防ぐためにも「冷蔵庫保存」推奨です。
商品によって微妙に違いはありますが、開封後は1ヶ月以内を目安に使い切るようにしましょう。
失敗しない!亜麻仁油の選び方
亜麻仁油を「ぜひ試したいわ」と思われたあなたへ。
一大ブームがきて商品数も一気に増えたので、もしかすると「どれを選べばいいのか分からない…」という方も多いかもしれません。
そこで「失敗しない!亜麻仁油の選び方」をご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
店舗よりも通販がおすすめ
まず、数は少ないですが、中には亜麻仁油を置いているスーパーもあるかもしれません。
しかし、個人的には店舗で買うよりも通販で買うことをおすすめします。
亜麻仁油はαリノレン酸という、熱、光、酸素で酸化しやすいデリケートな脂肪酸を含む油です。
その管理体制は、クール便で届き、冷蔵庫保存をおすすめする商品もあるほど。(というより冷蔵庫保存はほとんどの商品で推奨されています)
それなのに、温度調節がなく、ほかの油と一緒の商品棚に置かれている亜麻仁油って…ちょっと心配じゃないですか?
もちろん品質管理がばっちりなお店もあるかもしれませんし、通販でも信頼できるメーカーやショップのものを選ばなければいけない、というのはあります。
ただ、そういう見極めが通販のほうがやりやすい、分かりやすいのかな~と個人的に思います。
安全性をチェックする
リアル店舗で買う場合は商品そのものを、通販で買う場合は商品ページでチェックしたいことについて。
試しにamazonで調べたところ、ほかのサラダ油のように「明らかに体に悪そう…」と思う商品はありませんでした。
とはいえ、詳しい説明が無くて分かりづらいものがあったのも事実。そこで、選ぶなら最低限以下のポイントをクリアしているものがいいのかなと思います。
- 有機栽培(オーガニック)で主原料が安全なもの
- 亜麻の実100%のもの(他の油を混ぜていない)
- 遺伝子組み換えでない原材料を使用
- 低温圧搾(コールドプレス)で抽出されたもの
- 光を通さない容器が濃い色のもの(光による酸化を防止)
せっかく健康のために摂るのだから、「いい亜麻仁油」を選ぶようにしてください。
亜麻仁油の値段について
油の価格は品質を知る目安になるわけですが、亜麻仁油の場合は、どの商品も値段にそれほど差はないように思いました。
大体100gで600~700円というものが多かったです。
なかには1,000円を超えるプレミアムなものもありましたが…↑の価格帯のものと比べてどこが特に良いとかはよく分かりませんでした^^;
…とは言っても。
安価なサラダ油に比べるとどんな亜麻仁油も「プレミアムオイル」ですねw
やはり、手間のかかる低温圧搾(コールドプレス)で抽出したり、管理にも気を使うことなども関係しているのでしょうね。
管理人愛用!おすすめの亜麻仁油はこちら
私にも長年愛用している亜麻仁油があります。それがこちら。
オメガニュートリション社の亜麻仁油です。
↑で「失敗しない亜麻仁油の選び方」を書きましたが、それをすべてクリアしているのがこちらの亜麻仁油!
感想をちょこっとだけ書きますと…
味が…素直に美味しいと感じます。亜麻仁油特有の「魚臭さ」はあると思うのですが、私の場合はそれがいい感じの「コク」となってほかの食品と合わさると美味なのです。
苦手な人は苦手かもしれませんが…。品質面は文句ないと思うので、亜麻仁油選びに迷っているあなたにぜひおすすめの商品です。
最近ハマっている食べ方
亜麻仁油の1日の摂取量の目安は、大体小さじ1~大さじ1程度。
因みに1日に必要なオメガ3脂肪酸(2g以上)は、小さじ1で補うことができます。
小さじ1ぐらいだったら…「生」の用途に限られるとしても無理なく使うことができそうですよね。
私もサラダや納豆にかけて食べています。個人的に、亜麻仁油はお醤油との相性が抜群だと思っています!
なので生野菜に亜麻仁油と少しのお醤油で…もうそれだけで美味しい(*´ω`*)超絶お手軽ドレッシングの完成です。
そして最近ハマっている食べ方は…
ご飯に鮭をのせて亜麻仁油を回しかけお醤油をちょっと垂らして食べる。
↑鮭の塩味と亜麻仁油のコク、香ばしいお醤油が絶妙なハーモニーを奏でますので、ぜひ一度お試しあれ。
まとめ
亜麻仁油の健康効果が1番分かるのは、商品のレビューページかもしれません。
いくら「こんなにいい効果があるよ!」と言われても半信半疑ですが、実際にその変化を実感した人の生の声にはえも言われぬ信憑性があります。
そして「不足しがち」ということはたしかなので、それを補うことは健康につながっていくのは間違いありません。
あなたも、まずは亜麻仁油を摂ることから「健康習慣」をスタートさせませんか?