カメリナオイルという油が日本に上陸して話題みたいです。
「え、カメリナオイル?カメリアオイル(椿油)の間違いでしょ?」
…と思ったらそれこそ大間違い。全く違う油でしたw(同じように勘違いしちゃった人いませんかね?)
今回は、そうして私が見事に騙されてしまった「カメリナオイル」についてまとめてみたいと思います。
加熱できる最強のオメガ3オイルらしい
カメリナオイルについて見ていると、まず目を引くのが「加熱ができるオメガ3オイル」という謳い文句です。
オメガ3は基本的に酸化しやすい脂肪酸で「加熱はNG」となっているので、これは気になってしまいますよね。
似た油で、ビタミンEが多く少しの加熱ならOKなオメガ3系の「チアシードオイル」がありますが、こちらはあくまでも「少しの加熱」推奨。できれば生での摂取がいいのは亜麻仁油などと変わらずです。
そこへきての、カメリナオイルの堂々たる「加熱OK」の文字はやっぱりインパクト強!
そこで、どうしてカメリナオイルが加熱しても大丈夫なのか気になりませんか?
その理由は…
- 抗酸化作用のあるビタミンEが多い(オリーブオイルの5倍)
- 同じく抗酸化作用を持つカロテノイドの一種「βカロテン」も含有
- 熱に強いオメガ9(オレイン酸、イコセン酸)が多い
主にこの3つ。
そこで改めて「熱に強い」カメリナオイルの特徴をまとめると
- 加熱できる
- 開封後も常温保存OK
- 発煙点が高い
となります。
公式サイトに掲載されていた情報では、専門機関の分析の結果、「開封後常温で2ヶ月経ってもほとんど酸化してない」「150℃で30分加熱した後、オメガ3の損失はわずか0.4%」とのことでした。
たしかにこれまでのオメガ3オイルの常識を覆す内容ですよね。
加熱できるなら「これ1本あればいいじゃん!」ってなりますよね。
喜びの金!カメリナオイルの効果とは?
さて、カメリナオイルの使い勝手の良さが分かったところで、次はその「効果」についても見てみましょう。
カメリナオイルはカメリナサティバ(アマナズナ)の種子を搾った油なのですが、こちらは寒い地域でもたくましく育つ生命力を秘めた植物なのだそう。
だからなのか、栄養価がとっても高くて「喜びの金」などとも呼ばれています。
(…なんだかお金をもらって喜んでるイメージが真っ先に浮かんだ自分が嫌ですw)
…話を戻しまして。栄養価が高いということは、当然「体にいい効果」も期待できるわけですね。
カメリナオイルの効果としては
- 血栓予防
- アレルギーの緩和
- 肝臓の解毒をサポート
- 認知症予防
- 動脈硬化の予防
- ターンオーバーを助けて美肌効果
- 頭皮の状態を改善
などがあります。
血液サラサラが期待できるαリノレン酸、悪玉コレステロールを下げる植物ステロール(亜麻仁油の1.5倍)、細胞の酸化を防ぐビタミンE。
現代人が喜ぶ栄養素がギュッと詰まっているのがカメリナオイルなんですね。
カメリナオイルの口コミを見て分かったこと
カメリナオイルってほかの油と比べてまだ認知度が低いです。だからほかの人が使ってどんな感想を持っているのか気になりますよね?
ちょっと調べてみたところ…
「加熱NG」「冷蔵庫保存」の亜麻仁油やえごま油と違って扱いが楽なのがいいですね。加熱できるのは本当に◎サラダ油はもう使わないかもしれません。
このような口コミが多かったです。
やっぱりいくら健康にいいと言っても、皆さんオメガ3系の油の扱いには難儀していたようです。
その点、こちらは開封後も常温で「2年」というのがすごいですよね。酸化を気にして焦って使わなくていいのは嬉しい。(←自分の体験よりw)
また、口コミを見てよく分かったことがあります。それは…
草のような香りでオリーブオイルの香りとは違って渋い感じです。調理中はその香りがさらにアップ(汗)でも料理では気になりませんでした。
鍋に出したときは、そのあまりの青臭い香りに驚いて「これ大丈夫か?」と心配になったけど、食べるときには全く分からない程度に。
青臭い味や香りが私はあまり好きではなく…オリーブオイル、ごま油と違って「食べたい!」という気持ちになりません(笑)生のままじゃなくて加熱用に使っています。
このような、その独特な「香り」に対する声が多かったです。主に悪いほうに(笑)
草っぽい、レタスやブロッコリーに似ている、とのことで、苦手な人は苦手な香りだと思われますが、不思議と調理後には気にならないみたいです。
気になる場合は「生」は諦めて「加熱用」と割り切って使うのがいいかもですね^^;
でも、もちろん「良い」と思ってる方もいます。
ナッツに似た香りとサラッとした口当たりで、買ってしばらくはパンにつけたり、ドレッシングに使ったりと美味しくいただきました。その他の炒め物料理も、どれもいつもより美味しくなってびっくり。酸化しづらく、使い勝手もよく気に入りました。
感じ方は十人十色。興味があればまずは一度試してみてください。
亜麻仁油よりもカメリナオイルを選ぶべき?
いかがでしょうか?カメリナオイル…何だか良さそうな油ですよね。
加熱に向かない亜麻仁油やえごま油よりもおすすめされてる理由も分かる気がします。
…が、私には思うところがあります。
まずは脂肪酸組成を見てみてください。(商品によって微妙に違いあり)
カメリナオイルの脂肪酸組成は以下のようになっています。
- オメガ3:27~38%
- オメガ6:18~21%
- オメガ9:30~36%
大体オメガ3とオメガ9が同じくらいで、理想の比率とされている「2:1:2」となっていてバランスが良いです。
(ホントのところ、オメガ3とオメガ6の理想の比率がよく分かりません^^;「オメガ6:オメガ3=4:1」と言われてたり、その逆だったり…)
だから「これ1本でバランスよく脂肪酸が摂れる」ということもアピールポイントの1つとなっています。
しかし、↑の理想的な比率が保たれるのは、あくまでもこの油(カメリナオイル)だけを摂っている場合ですよね?
ほかの食品にはオメガ6(リノール酸)が多いので、結局はオメガ6を1番多く摂っている、ということに変わりないんです。
そもそも、オメガ9も同じくらいなのに「オメガ3オイル」って言えるのでしょうか^^;(単にオメガ3が多ければそう定義していいのかな?)
全体の食事を通して理想的な「2:1:2」が実現できればそれが1番いいですが、実際は難しいですよね。
どうやっても圧倒的にオメガ6が多くて、オメガ3が少ない…。
だからこそ少しでも多くの「オメガ3」が摂れるもののほうがいい、というのが私の考えです。
メリットがたくさんあるカメリナオイルを否定する気は毛頭ありませんが、やっぱりより多くのオメガ3が摂れる亜麻仁油やえごま油のほうが今の人には必要かな、と感じます。
カメリナオイルの通販について
色々書きましたが、もちろんサラダ油なんかよりもてんで良いですし、オメガ3オイルの取っ掛かりには最適だなと思います。
そんなカメリナオイル。ネットで簡単に通販可能です。
amazonや楽天でも取り扱っているので、よければチェックしてみてください。
現在販売されているのは↓の2種類のようです。※価格は2017年9月現在のもの
- メーカー:ブルージュールジャパン
- 原産国:カナダ サスカチュワン州
- 価格:270g → 2,300円(amazon)1,976円(楽天)
- 100g当たり:約800円
- 賞味期限:製造から24ヶ月
- メーカー:亜細亜食品 PODOR(ポドル)
- 原産国:オーストリア
- 価格:91g → 2,106円(amazon)1,880円(楽天)
- 100g当たり:約2,190円
- 賞味期限:製造から15ヶ月
価格を比べると、同じカメリナオイルでもかなりの差があります。やっぱりポドル社のものは高いなぁ…。
今はこの2つだけですが、その内亜麻仁油のようにたくさんのメーカーが販売を開始するかもしれませんね。
まとめ
カメリナオイルについて詳しくまとめてみました。
「(割りとしっかりと)加熱できるオメガ3」というコンセプトは新しくて、かなり興味をひかれるものだと思います。
ただ、オメガ3の割合としては亜麻仁油やえごま油には敵いませんので、単純にオメガ3を摂りたいならやっぱり古株のこちらがおすすめです。
今まで全くオメガ3に触れたことがない…という場合には、手始めにはいいと思います^^