ピーカンナッツオイルって知っていますか?
そもそも元の「ピーカンナッツ」が知らない…そんな方も多いと思います。(私も「ピーナッツ」と違うの?って感じでしたし・笑)
でもアメリカでは(↑にも出た)ピーナッツの次に人気のナッツということで、オイルもそちらではポピュラーなもののようですね。
今回は「ピーカンナッツオイル」について見ていきたいと思います。
ピーカンナッツオイルとは?
ピーカンナッツオイルは、クルミ科のペカンナッツから採れる油です。
英名で“Pecan”と書くので、ペカン、ピーカン、ピカンなど色んな呼ばれ方をしています。
さて、こちら「クルミ科」ということで、知名度ではとても太刀打ちできない(笑)クルミとの違いって気になりませんか?
クルミとの違いは?
ピーカンナッツとクルミの違いは、ずばり「形状」と「脂肪分の多さ」です!
形状
クルミは全体的に丸っこい形をしていますが、ピーカンナッツは平べったい楕円形の形をしています。
また、クルミの殻は硬いことで有名ですよね。私は殻付きのものを買ったことがないので割った経験はありませんが、専用の道具があるくらいですから、いかばかりか…想像はできます^^;
その点ピーカンナッツの殻はクルミほどではなく、手で割れるくらいの硬さです。
脂肪分の多さ
ピーカンナッツは、無数にあるナッツの中でも脂肪分が多いことで有名です。
クルミも負けじと多いのですが、ピーカンナッツはそれ以上ということで…なんと脂質はナッツ全体の72%!
だから「バターの木」なんて呼ばれているようですよ。脂肪分が多いと効率よくオイルが抽出できるメリットもありますね。
またクルミよりも味に苦味が少ないのも特徴です。
ピーカンナッツオイルの効果とは?
脂肪分の多いピーカンナッツから効率よく搾られた「ピーカンナッツオイル」にはどんな効果が期待できるのでしょうか?
まず、ピーカンナッツオイルの6~7割を占めるメインの脂肪酸は「オレイン酸」となっています。
一般的に、オレイン酸は悪玉コレステロールを減らして、動脈硬化や高血圧の予防に効果的と言われています。
また、オイルにどの程度含まれるかは分からないのですが、原料のピーカンナッツには、19種類以上のビタミンやミネラルがたっぷり含まれているそうです。
- カリウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分などのミネラル
- ビタミンE(ピーカンナッツ100g当たり25mg含有)
- 水溶性ビタミンの一種「ナイアシン(ビタミンB3)」
- エラグ酸などのポリフェノール
- 不溶性食物繊維
などなど。
ビタミンEやポリフェノールが豊富なので高い抗酸化パワーが期待できます。生活習慣病の予防に。
ナイアシンは、皮膚や粘膜を保護してくれるので、口内炎や皮膚炎の改善にも◎
滑りを良くするオレイン酸+かさを増して腸壁を刺激する不溶性食物繊維のW効果で便秘解消にも一役買ってくれます。
また食用としてはもちろん、マッサージやスキンケアにも人気のオイルで、内と外から老化を予防してくれる働きが期待されています。
買ったことがある人はいない!?
多く栽培されているアメリカのほうでは、フレッシュなピーカンナッツオイルが簡単に手に入るのかもしれません。
しかし、日本在住の人でピーカンナッツオイルを買ったこと、使ったことがある人はおそらくいないんじゃないでしょうか?
というのも…
通販サイトで探しても1つもヒットしない!(;´Д`)
amazonと楽天で調べましたが、見つかりませんでした…。
(ただネットで調べたら扱っているショップもありました。大手オイルメーカー「ラ・トゥランジェル」製でした。)
原料のピーカンナッツは売っていたんですけどね。あとはピーカンナッツを使ったお菓子なども。(チョコがけのやつとか)
おそらく…というか間違いなく、オイルよりもピーカンナッツそのものを摂っている人が大半でしょう。
(世界的に広まる、広まらない…の違いって何なんでしょうね?大国アメリカで人気のナッツなんだしもっと広まってもよさそうですが…)
使い方を見てみよう
もし運良く(?)ピーカンナッツオイルを手にすることができたら、ここでご紹介する使い方を参考にしてみてくださいね。
調べたところ、ピーカンナッツオイルはどんな使い方もできる便利な油であることが分かりました。
加熱も生もOK。
煙点が約240度と高く、普通の炒め物はもちろん、揚げ物にも使えるとのこと。(※個人的にはリノール酸が多いのでオススメはしません・汗)
口当たりは軽く、ほぼ無味か、ほのかなナッツの香り程度なので、どんな料理にも使えます。バターの代わりにパン作りに使っても。
開封した後は冷蔵庫に入れたほうが鮮度が長持ちします。
ピーカンナッツオイルの評価は…
そもそも口にする機会がほとんど無いオイルではありますが、僭越ながら個人的に評価をするとすれば…
あまり摂らないほうがいい
と言わざるをえません(-_-;)
- リノール酸:36%
- オレイン酸:60%
- 飽和脂肪酸:10%
メインとなる脂肪酸は一価不飽和脂肪酸の「オレイン酸」であることはすでに書きましたが、その次に多いのが「リノール酸」です。
その含有量…36%!
サラダ油など、もっとリノール酸が多い油はゴマンとあるのですが、現代人が摂っている脂肪酸の割合を考えると、この量でも「多い」…となってしまいます。
リノール酸はあらゆる食品に含まれているので、油から摂る量は0%でもいいくらいです。そのくらい供給過多状態なのです。
(※リノール酸の摂りすぎは病気、老化の原因になると考えられています。)
ただ…
通常のペカン油には保存料の使用はなく、無添加。風味と栄養価を守るために溶剤抽出ではない。
このような情報もあり、サラダ油で問題になっている“危険な溶剤抽出”じゃない…ならその点はすごく魅力に感じます。
…が、あえてリノール酸が多い油を摂ろうとは思いません。。
それならリノール酸が少なくて、かつ健康効果の高い油(たとえばαリノレン酸が多い亜麻仁油など)を選びたいです。
あなたはどう思われますか?
まとめ
マイナーだけれど今後注目される可能性が高い「ピーカンナッツオイル」についてまとめてみました。
オイルは我慢して、ピーカンナッツが使われたお菓子をたまに食べるくらいが丁度いいのかなと思います。