その油は安全なの?

パーム油って危険なの?大きな「2つ」の問題点を検証してみた。

世の中には、私たちの体(健康)に対して「悪い面があっても良い面がある」…そんな油が多いですが、今回ご紹介するパーム油には、残念ながら良い面が見当たらないという。。

調べれば調べるほど「パーム油」って危険な油だと思ったのです。

このページでは、その理由を詳しくご紹介したいと思います。

パーム油とはどんな油?

パーム油は、アブラヤシの果肉から搾れる油です。主要な原産国はマレーシアやインドネシア。

半分が飽和脂肪酸でできているので、常温では固体ですが、高温になると液体になる性質があります。

このことから“色んな用途に使える”というメリットがあります。

(例えば、固体→マーガリン、ショートニング。液体→揚げ油など。)

さらに食感を良くする特徴も。チョコレートの口どけをよくもできるし、揚げ物のサクッと感を出すこともできてまさに万能。

…に加えて、ほかの油と比べて「生産効率がいいこと(面積に応じた収穫量が多い)」「価格が安い」ことも特徴の1つです。

だから「世界中で食べられている」のがこのパーム油なんです。

知っとこ!パーム核油との違い

似た油で「パーム核油」というものもありますが、パーム油は果肉から搾られるのに対して、パーム核油は“種子”から搾られている、という決定的な違いあります。

脂肪酸組成も全然ちがうので、同じ原料から得られるとはいえ、両者は「別物」と思ったほうがいいかも。

パーム油の脂肪酸組成

飽和脂肪酸が50%(パルミチン酸43%、ステアリン酸4%)、オレイン酸40%、リノール酸10%

※牛脂やラードの脂肪酸組成に似ています。

パーム核油の脂肪酸組成

飽和脂肪酸(ラウリン酸50%、ミリスチン酸15~20%、パルミチン酸10%)がそのほとんどを占める。

世界で○○量が1位のパーム油

↑の○○に当てはまる言葉は何でしょう?

それは…「生産量」「消費量」です!

  • 効率よく生産できる
  • 使い道が色々ある
  • 価格が安い

この3つを満たしたパーム油って、食品(それ以外も)メーカーにとってはこの上なく魅力的なんです。

だからたくさん利用されて、私たちの口にもたくさん入っています。

「え?でもパーム油なんて買ったことないけど?( ゚д゚)ポカーン」

と思われましたか?ところがどっこい!

あなたも絶対に摂っています。何と言っても、日本人は平均で年間に4kgものパーム油を摂取しているんですから。

これは日本での消費量1位のキャノーラ油に次いで「2位」という結果。

知らない間に摂っているんですよ。どんなものにパーム油は含まれているかというと…

「植物油脂」と書かれている食べ物

加工食品やお菓子の原材料欄にほとんどと言っていいほど載っている「植物油脂」

その正体は、日本での消費量トップ3の油「キャノーラ油」「パーム油」「大豆油」だと思っていいです。

↑の油を組み合わせて使っている場合もあるでしょうし、細かな割合など詳しいことはとても分かりませんが、ほぼほぼパーム油は使われていると思って間違いないでしょう。

どのような食品に使われているのか?分かりやすく例をあげてみます↓

マーガリン、ショートニング、パン、クッキー、スナック菓子、ポテトチップス、チョコレート、アイスクリーム、粉ミルク、インスタント食品、カップラーメン、揚げ物の惣菜

などなど。

上記にあげた製品のほか、さらに、ファストフードなどの外食業界や、食品加工業界でもパーム油は多用されています。

日本の経済は一向に光の見えない状況。。どの企業もお店も「なるべく低コスト」で済ませたい…というか済ませなければいけないのが現実です。

そうなると、悲しいですが…

パーム油を使っていないはずがない!(´゚д゚`)

と言えちゃうわけです。

あなたが「パーム油」を買った(見た)ことがなくても、「パーム油」を口にしている理由がお分かりいただけたでしょうか?

トランス脂肪酸0のマーガリンにはパーム油が!?

トランス脂肪酸の悪評が広まるに連れて、それを排除する動きが世界各国で出てきています。(日本は遅れ気味…)

なかには「トランス脂肪酸フリー」を謳ったマーガリンも。

でもそのマーガリンには…というより“トランス脂肪酸が含まれない代わりに”と言ったほうがいいかな?

パーム油が使われているんです!

詳しくは『トランス脂肪酸0でも関係なし!マーガリンよりもバター派な私』に書いているのでぜひ見ていただきたいのですが、どちらも体に悪いものなので、こうなるとどっこいどっこい(-_-;)

体にいいものって本当に一握りなんだなって痛感します。

あのファストフード店はパーム油を使ってる?

便利で手軽なファストフードは、忙しい人の味方だけど、健康志向の方は絶対に手を出してはいけない…!それくらい「体に悪い」イメージが定着しつつありますよね。

そこで気になるのが、ファストフード店ではパーム油を使っているのか?という点。

ネットで調べてみました。

各ファストフード店のパーム油の使用状況
  • ケンタッキー … 使ってる。
  • マクドナルド … 使ってる。(牛脂とパーム油のブレンド油)
  • モスバーガー … 使ってる。
  • ロッテリア … 使ってる。
  • ミスタードーナツ … 使ってる。

結果はこのようになりました(汗)

※参考にさせてもらいました↓
ファーストフード店でのトランス脂肪酸の使用状況について

マクドナルド以外は2015年の情報ですが、おそらく…↑の結果を見たら使われていると思って間違いないでしょう(-_-;)

因みにこちらは揚げ油での結果ですが、ほぼ全ての店舗で製品のパンにはショートニングが使われているようです。。

先にも書きましたが、ショートニングにもパーム油が使われているので、やはりかなりの使用量、そして摂取量になっていることが予想できます。

現実は厳しい…(´;ω;`)

パーム油の大きな2つの「問題点」とは?

ここまで、「パーム油は体に悪い」という体で記事を書いてきたわけですが、具体的なことには触れていませんでした。

なので、ここで詳しくパーム油の問題点を大きく「2つ」のポイントに分けてご紹介します。

環境面での問題

今この瞬間にダイレクトに影響するわけではないので、もしかすると興味薄…かもしれませんが、のちのち自分に返ってくることなのでぜひ覚えておいてください。

じつはパーム油は「環境に対する問題」を多分に含んだ油なのです。

先にも書いたように、パーム油は各界の生産者にとってはたくさんのメリットがある油です。なのでその収穫量を増やそうと、原料であるアブラヤシの農園がどんどんと開拓されていっている状態。

そこで犠牲になり、どんどん姿を消していっているのが熱帯林です。そしてそこには二次的な被害もたくさん生まれています。

野生動物の棲み家が奪われる

熱帯林には、自然に生きるたくさんの野生動物(オランウータン、トラ、ゾウなど)が暮らしているのに、そこに無理やり人の都合で農園が作られるのです。

行き場をなくした動物たちの行末は…?(考えると辛い;)

なんでも、マレーシアのボルネオ島のオランウータンの数は、100年の間で90%も減ってしまったそうです。。

また、野生動物だけではなく先住民との衝突も起きています。

不条理な人権問題

棲み家を奪われた先住民は、生きていくために、そこに作られた(憎き)アブラヤシ農園で働かされるケースも多いと聞きます。

そんな不条理に加えて、「重労働」「児童労働」などの「人権問題」も深刻になっています。

地球温暖化が進む!?

私も詳しく知らないことに反省…なのですが、年を追うごとに深刻になっているのが「地球温暖化」の問題です。

ここ最近の夏の異様な暑さはこのことが原因!?なんて思うと無関心ではいられないなと思うのですが。。

で、その地球温暖化とパーム油生産には深いつながりがあるようで。

というのも、熱帯林が伐採されて無くなると、乾燥してしまい、そこには火災が多く発生してしまいます。そして二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に発生することで、地球温暖化が進む懸念がされているのです。

健康面での問題

続いて、私たちの健康にパーム油がどんな悪影響を与えるか?について。

オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい!(奥山治美:著)」によると…

  • 動物実験の結果、ラット→発がん促進 マウス→生存率の低下
  • 血糖値を下げるインスリンの働きを妨害する作用→糖尿病のリスク増
  • 環境ホルモン作用

が認められています。

さらに、パーム油は製造工程の中で「脱臭」がされますが、このときに水蒸気を吹き込むことで「トランス脂肪酸」が作られます。(量はわずからしいですが)

あなたもご存知かと思いますが、このトランス脂肪酸が体に悪いのが、まず1つ。

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そして、↑の過程でもともと持っていたビタミンEも無くなってしまうので、傷むのを遅らせるために、発がん性の疑いがある強力な酸化防止剤「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」「BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)」が使われている、とのことです。

因みに、油の製造工程の中で使われる添加物には“表示義務がない”ので、パッケージの原材料欄には載っていません。

…何が使われているか分からないって本当に怖いですよね(;´Д`)

唯一救いなのが、市場に出回っているものは「遺伝子組み換えではない」ということ。

抽出方法については、「圧搾」なのか、「溶剤抽出」なのか分からず。。でも、とことん低コストでいきたい感じが伺えるので、おそらく手間とコストのかからない溶剤抽出なのかな~と邪推してしまいます。

私たちはどうしたらいいの?

パーム油の危険性についてお分かりいただけたかと思います。

で、肝心なのが、その事実を知ったうえでどうするか?ですよね。

あなたはどうしたいですか?

私は「こんなに体に悪そうなもの、もう絶対に摂りたくない( ゚д゚ )!!」って思っちゃいました。

でもそれ、現実的に考えて、無理です(汗)いかんせん使われている物の幅が広すぎて…。

それこそ「加工してるものは絶対に買わない!」「外では何も食べない!」を徹底しないといけません。…無理です(;´Д`)

でも、気を付けて量を減らすことはできます。

「0にはできないけど、気を付けてなるべく控える」

これしかできない…けれど、これが紛うことなき最善の選択だと思います。

今回調べてみて、健康への影響はもちろん、深刻な「環境問題」にもパーム油が関わっていることを知りました。

この事実が1人でも多くの方に届いて、自分のためにも、世界のためにも「優しい生き方」ができればいいなと思います。

まとめ

「サラダ油じゃないけど、同じくらい健康に悪い!」…パーム油とはそんな油でしたね。

安くて色んな利用価値がある。きっとこれまでもその恩恵にたくさんあずかってきたのだと思いますが、それでも健康と環境に悪いことに「良いこと」なんて無いのではないでしょうか。

少し不便になってもそっちのほうが大切だと思います。あなたはどう思われますか?

今回の記事が「パーム油との付き合い方をちょっと考える」きっかけになれば嬉しいです。