人気の高い油の1つに「アボカドオイル」があります。あなたは使ったことがありますか?
調べると、たくさんの効能が期待できることが分かったのですが…実は「危険なポイント」もそこには潜んでいました。
全てを知って使う、使わないはあなた次第。まずはアボカドオイルのことを知ることから始めましょう!
目次
アボカドオイルは果肉から搾る油
アボカドオイルは、その名の通り、果物のアボカドから搾られる油です。
ただ、一般的な植物油はそのほとんどが“種子”から搾るのに対して、アボカドオイルは“果肉”から搾ります。
ほかに果肉から搾る油は、ココナッツオイルや、オリーブオイルがありますが、メリットとしては「果肉には油分が多いので、シンプルに“圧搾”で油を取り出しやすい」というのがあります。
圧搾とは、原材料に圧力をかけて油を搾る方法です。油分が少ないものは、無理やり薬剤を使って抽出しているものが多いのです。
※とはいえ「アボカドオイル」だから絶対に圧搾で搾っているとは限らないので、そこは商品の説明をしっかりチェックしてください。
栄養たっぷり「森のバター」!期待できる効能は?
あなたも「アボカドは栄養豊富で体に良い」と聞いたことはありませんか?
実際アボカドには、
不飽和脂肪酸、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、ミネラル(カリウム、マグネシウムなど)、レシチン、ペクチン、たんぱく質、食物繊維
…といろんな栄養素が詰まっていて、「森のバター」なんて言われているくらいなんですよ。
そんなアボカドから搾られるアボカドオイルにも、その豊富な栄養素がたっぷり、というわけです。(因みにアボカドオイル300mlで約20個分のアボカドが必要らしいです。)
栄養がたっぷりのアボカドオイルなので、「健康」にも「美容」にも良い効果が期待できます。
健康面への効果
アボカドオイルのおよそ70%がオメガ9系の「オレイン酸」。あとは「ビタミンE」もオリーブオイルの2倍と多めです。
この2つの働きにより…
- 腸内環境を改善して自然な便秘解消効果
- 悪玉コレステロールを減らして、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病を予防
- 中性脂肪を減らすからダイエットに良い
- 血液をサラサラにする
などの効果があると言われています。
美容面への効果
アボカドオイルは食用だけでなく、美容目的でもとても人気の高いオイルです。
なぜなら「保湿効果」がめちゃくちゃ高い…らしいからです。美容オイルとしてもたくさん利用されています。
保湿に加えて肌をやわらかくする性質、低刺激で肌なじみが良いとあって、肌にも髪にも…まさに全身のスキンケアに使えるのだとか。
美容液の代わりに肌に塗ったり、頭皮マッサージでは、乾燥を防いで汚れを綺麗に落としてくれるそうです。
もちろんビタミンEなど抗酸化成分が豊富なので、体の老化を内側から予防する効果も期待できます。
でも「アボカドオイル」は危険かもしれない
ここまでの効能を見ると、アボカドオイルっていい油だな~って思いますよね。
しかし、危険なポイントからも目をそらすことはできません。
今「体に悪い油」と言うと、現代人が過剰に摂っている「リノール酸が多い油」というのが常識です。これはサラダ油に多いです。
バランスが大事なのは、油を構成する脂肪酸でも同じこと。それぞれの理想的な割合があるにも関わらず、今の人たちは圧倒的に“リノール酸の摂取量が多い”状況なんです。
そんな中、アボカドオイルはリノール酸は少なめで、オレイン酸がメインのオメガ9系の油となります。
- オレイン酸:65~70%
- リノール酸:約10%
- リノレン酸:約2%
なら安心じゃないの…?
あなたもそう思われたかもしれませんが、じつは調べていると、もう1つ重大な別の問題を見つけてしまったんです。それは…
アボカドオイルには、ダイオキシンに似た「環境ホルモン」作用があるということ。
ネットでヒットした情報は1つだったので信憑性はどうなのかな?というところですが、じつは、“果肉から搾る油”の仲間であるココナッツオイル、パーム油にも同じく環境ホルモン作用が認められています。(こちらは油関連の書籍内で書かれていました。)
なのであながち間違いではないのではないかと。(因みにほかにはキャノーラ油、マーガリンも危険あり)
環境ホルモン作用とは?
私たちの体はホルモンの働きで正常に機能していますよね。
で、環境ホルモンというのは、「私たちの体の外(環境)にある、ホルモンと似た働きをする、もしくは体内のホルモンの働きを邪魔する物質」のことを言います。
もし↑が事実だとしたら、たとえリノール酸が少なくてもアボカドオイルは危険ということになります。
良い効能ばかり目立つオイルなので、なおさらこういう“裏の部分”は知っておいたほうがいいのかなと思いました。
もし買うなら?アボカドオイルの選び方
そうは言っても私もアボカドオイルにはとても興味があります。
たまにしか食べませんがアボカドの濃厚な味が好きですし、それがオイルになったものはどんなものか?と気になるからです。
あと、愛用している方の「フルーティな味わいで美味しい!」という声も興味関心をそそられる理由です。
個人的に、どんな食品も摂りすぎに気を付けて常食しなければOKというゆるい考えですので(;・∀・)アボカドオイルもいつか一度は試したいなと。…思っています。
そのときのために「選び方」のポイントをチェックしてみました。
低温圧搾(コールドプレス)
アボカドオイルだけでなく、食用油を選ぶときは「低温圧搾」「コールドプレス」と書かれているものがいいです。
これは「溶剤を使っていない」「高温にさらされていない」ことを意味するので、安全性が高く、原材料の栄養素がしっかり残っていて酸化も少ないです。
エキストラバージン
オリーブオイルでよく聞く言葉ですが、アボカドオイルでも使われています。
オリーブオイルでの“エキストラバージン”の定義は…
化学的な処理を行わず、ろ過しただけの酸化の度合いが0.8%以下のもの。なおかつ風味がよい高品質なもの。
です。
おそらくアボカドオイルにも当てはまると思うので(←調べてもこの点がよく分からなかったのですが…)選ぶ際の目安の1つにしてください。
有機・オーガニック
健康のことを考えたら、選びたいのはより安全な「有機」「オーガニック」なアボカドから搾られた油です。
もともとの品質はどうなのか?ということですね。
ただこの点は商品説明に書いていないものもあると思うので、↑と同じく目安の1つにしていただければ。
人気のアボカドオイルはコレ!個人的なおすすめも。
先に書いた「選び方」の条件を満たしたアボカドオイル…じつは結構ありました。
その中でもネットで調べて人気なのかな?と思った商品をご紹介します。
Olivado(オリバード) というメーカーが作っている、ニュージーランド産のアボカドオイルです。
コールドプレスによる一番搾りのフレッシュさが自慢。酸度も約0.2%と、紛れもないエキストラバージン!
口コミ評価も上々で、失敗したくないあなたにおすすめ。
もう1つ、個人的なおすすめがこちら。オメガニュートリション社のアボカドオイルです。
なぜおすすめかと言うと、同じメーカーの亜麻仁油を私が愛用しているからです(笑)
こちらもニュージーランド産で、低温圧搾法、口コミでも「美味しい!」と評判。色んな料理に使ってみたくなります。
アボカドオイルの使い方って?
アボカドオイルの特筆すべき特徴といったら「発煙点が255℃」と非常に高いことです。
熱しても酸化しづらいので、加熱調理に安心して使えるのがいいところ。
加えて、サラッとしていて味にクセがないので、生のままサラダのドレッシングに使ってもいいですし、先に書いたように、炒め物、揚げ物といった加熱調理にも使える万能オイルです。
まとめ
アボカドオイルについてまとめてみましたが、いかがでしたか?
たくさんの効能が期待できるけど、ちょっと気になる“危険な点”もありましたね。
とはいえリノール酸が少ないのは高ポイント。摂りすぎなければ、アボカドのフルーティな風味を楽しむのもいいかもしれません。
目にも爽やかな緑色のオイル。私も嗜好品としていつか試してみたいと思います。