「なんて素敵な名前なの?(*´ω`*)」
そう思わずうっとりしてしまうオイルが「月見草油(オイル)」です。因みに英名では「イブニングプリムローズオイル」と言います。
素敵(*´Д`)ハァハァ
でも、そんな魅力的な月見草オイルですが、じつは“現代人が摂ってはいけない理由”があるとかないとか…。
その驚くべき効能と合わせてまるっとご紹介したいと思います!
目次
月見草オイルとは?
月見草オイルは、月見草の種子から搾る油のこと。
月見草は、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、原産地はアメリカやメキシコなど。
調べたところ、月見草にはいくつか種類があるようで、黄色い花を付けるものもありますが、本当の(本場の?)月見草は薄いさくら色の花を付けるのだとか。
因みに日本での栽培はほとんどされていません(-_-;)理由は、日本の環境は栽培に適さないからだそう…うーん、残念。
月見草オイルは、そのほとんどが化粧品やキャリアオイルなどの美容目的で利用されますが、食用もあります!そのほとんどが「サプリメント」の形態ですけどね^^;
(でも本当~に珍しいですが単体のオイルもあります!※後述)
月見草オイルの注目すべき栄養成分はコレ!
月見草オイルはたくさんある植物油の中でも一目置かれる存在です。
なぜなら、ほかの植物油に含まれることが稀な「γリノレン酸」が豊富だから。
ほかにもマグネシウム、カリウム、ビタミンEなどの栄養成分も含みますが、何と言っても月見草オイルと言えば「γリノレン酸」!ここがひときわ強調されていますね。
γリノレン酸が多い油はほかにどのようなものがあるかというと…
- ボラージオイル
- ブラックカラントオイル(カシス種子オイル)
- ヘンプシードオイル
このくらいしかありません(^_^;)因みに月見草オイルには約10%のγリノレン酸が含まれています。(これでも多いんです!)
月見草オイルで期待できる驚くべき効果とは?
どんな油にもそれぞれの特徴があって、「こんな効果が期待できる!」ってよく話題になりますよね。
その効果効能…月見草オイルもすごいんです。
ザッとあげただけでも
- 女性ならではのお悩み解消
- 生活習慣病予防
- アトピー、アレルギー性皮膚炎の緩和
- 美肌、ダイエットなどの美容効果
- 肝機能アップ
これだけたくさんのことが言われています。
そして、そのほとんどに関わっているのが、先に書いた「γリノレン酸」なんです。調べるほどに、γリノレン酸ってすごいな~って感心してしまいます。
女性ならではのお悩み解消
特に注目なのがこの働き。
γリノレン酸は、女性ホルモンのバランスを整える作用があるとされ、PMS(月経前緊張症)、月経痛、子宮筋腫、更年期障害など、女性ならではのお悩み解消に役立ってくれます。
※更年期障害…エストロゲンなどの女性ホルモンが少なくなることで自律神経が乱れ、起こると考えられている。ほてり、多汗、冷え性など症状はさまざま。
これは実際にネットで調べたところ、「長年の悩みに変化が!」と喜ばれている方も多く、正直すごいなぁと。
特に女性におすすめのオイルと言えそう。
生活習慣病予防
γリノレン酸は、血糖値やコレステロール値、血圧を下げると言われていて、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防効果が期待されています。
アトピー、アレルギー性皮膚炎の緩和
γリノレン酸は、皮膚の健康に必要不可欠なものなので、不足すると乾燥が進み、炎症が起きて、湿疹やかゆみの原因に。
抗炎症作用もあるので、しっかり補うことで皮膚トラブルの緩和を目指せるんです。
実際、イギリスやドイツ、フランスではアトピー性皮膚炎の治療にγリノレン酸が利用されています。(臨床試験で有用性が証明!)
美肌、ダイエットなどの美容効果
γリノレン酸には、皮膚細胞のバリア機能を高めてお肌を守る効果も期待されています。
さらにエモリエント効果(皮膚を柔らかく、水分を保持する)や保湿効果も高いので、スキンケアで外から塗っても。みずみずしい赤ちゃんの肌の保湿にも使えます。
抗炎症作用、乾燥を防ぐことからニキビ予防にも。
代謝をサポートしてくれるのでダイエット効果も期待できちゃいます。まさに美しくなりたい女性にぴったりの脂肪酸、オイルと言えそうですね。
肝機能アップ
アルコールの代謝をサポートするので、肝臓を助けて肝機能アップに効果的です。ついつい飲みすぎてしまったとき、二日酔い対策にいいかもしれません。
そのほか、関節リウマチ、がん、糖尿病などの予防にも良いそうです。
「一体どれだけの効果が期待できるの!?( ゚д゚ )」とびっくりなのですが、正直、γリノレン酸の本当のところ…がよく分かっていません;
食習慣が乱れまくっていると、せっかくの月見草オイル、γリノレン酸もマイナスに働きかねないので過信は禁物…というところでしょうか。
通販サイトで見つけた!貴重な食用の月見草オイル
月見草オイルですが、基本は美容オイルとして、そして食用はサプリメントでの利用がメインの使われ方となっています。
ただ、単体のオイルとして売られている食用の月見草オイルもちゃんとにあります!
普通のスーパーやドラッグストアなどには売っていないので、購入するなら通販に限られると思いますが、amazon、楽天で1つだけ見つけることができました。
長白工坊 低温圧搾 月見草オイル
世にも貴重な食用の月見草オイルがこちら。
お値段は140gで3,590円と高いです。
ただ、一番搾り、オーガニック、エキストラバージン、無添加…と安全基準をしっかり満たしているので無難な価格設定なのかもしれません。
ですが、はじめは国産かな?と思ったものの、調べたところ中国産であることが判明。
ここは気になる方が多いかもしれませんが、上述したように安心度は高めだと思います。
飲み方と注意点など
食用の月見草オイルの摂取量目安は「1日小さじ1程度」となっています。
ただ「湿疹やリウマチには1日4~8g。PMSには1日3g。」とも言われており、自分が期待する効果によって多少は増減してもよさそうです。
とても酸化しやすいオイルなので、非加熱推奨です。サラダドレッシングやヨーグルトにかけるなどで生のまま摂るようにしましょう。
開封後は冷蔵庫での保存をお忘れなく!
注意点としては、月見草オイルに含まれるγリノレン酸は血液を固まりにくくする作用があるので、ワーファリンなどの血栓予防の薬を飲んでいる場合は気を付ける必要があること。
また摂りすぎなければほぼ心配ありませんが、稀に副作用で胃腸の調子が悪くなったり頭痛が起きる方もいるようです。
いずれにせよ、初めて月見草オイルを試す場合は、少量ずつ、様子を見ながら摂ることをおすすめします。
現代人が摂ってはいけない理由って何なの!?
最後になってしまいましたが、タイトルにも入っているように「月見草オイルを現代人が摂ってはいけない理由」についてお話します。
…サラッと言いましたが、今までさんざん良いこと書いておいて何よソレ!?とあなたも若干憤っているかもしれませんね。
でも、まぁ聞いてください。その理由は単純明快です。
リノール酸が70%以上も含まれているんです(;´Д`)
- γリノレン酸:10%
- リノール酸:70%以上
- オレイン酸:6~10%
オメガ6系のリノール酸は、体では作られないので必ず食べ物から摂る必要のある「必須脂肪酸」ですが、現代人は総じて摂りすぎ傾向にあります。
なぜなら、現代人は油を摂りすぎているから。
揚げ物はもちろん、加工食品にも必ず油(植物油脂)って使われています。その油にリノール酸はたっぷり。
逆に不足しているのがαリノレン酸などのオメガ3系の脂肪酸。こちらは青魚や限られた植物油にしか含まれていません。
オメガ6とオメガ3は対になるような働きをするので、どちらかが多すぎても少なすぎてもいけないんです。(理想はオメガ6:オメガ3が4:1)
リノール酸たっぷりの脂(油)っこいものをたくさん食べて、オメガ3が豊富な魚は滅多に食べない。
↑これが多くの現代人の食の実態ではないでしょうか…?
これではオメガ6とオメガ3の脂肪酸バランスはめちゃくちゃ…そして、そのことこそが、がん、アレルギー、糖尿病、認知症などのさまざまな病気の引き金になっていると、今では考えられているんです。
だから、リノール酸だけをひたすら体に取り入れてしまう「月見草オイル」は、現代人には不向きである、と私は考えます。
でも「いけない」なんて偉そうに言ってもそれは個人の自由ですけどね(;・∀・)
γリノレン酸の効果もすごすぎるし、女性ならではのお悩みを持つ人にとっては「試してみたい!」と思う気持ちも分かります。
ただ「今はリノール酸の摂りすぎが大問題になっている」という事実は知っておいたほうがいいのではないかと。
そのことを知ったうえで、よく考えて検討してもらえたらと思います。
まとめ
「きれいな花には棘がある」…その魅惑的な名前にうっとりしつつも、そのことを思い知ったような月見草オイルのまとめでした。
正直γリノレン酸のことがお腹の底から分かっていないので何とも言えないのですが、1つ確実なのは「リノール酸がめちゃ多い」ということですので。。
その辺は、ご自分の状況を考えて、上手に活用していただけたらと思います。