また最近新しい油を見つけました。それが「MCTオイル」です。
前から知っている人には「今更!?(゚Д゚)」と思われるかも知れませんが(笑)私は全く知らなかったので、今回調べてみることにしました。
そこで、私がこの油を「危険」だと思った理由について書いてみたいと思います。
目次
MCTオイルとは?
まず、ちょっと前の私のように、あなたも「MCTオイルって何?」と思われているかもしれないのでちょっとご説明しますね。
MCTオイルとは、「中鎖脂肪酸の油」のことです。
中鎖脂肪酸は、ココナッツオイルやパーム油に多く含まれている飽和脂肪酸の一種で、これらの油から「中鎖脂肪酸(カプリル酸やカプリン酸)だけを取り出した油」がMCTオイルとなります。
ちなみに通常ココナッツオイルには60~70%の中鎖脂肪酸が含まれますが、MCTオイルではこれが100%。
中鎖脂肪酸のメリットは主に…
- 消化吸収が良い
- エネルギーになりやすい
- 脂肪になりにくい
この3つが有名です。
何度もしつこいですが、中鎖脂肪酸だけを摂りたい!という人のために「MCTオイル」は生まれたんですね。
中鎖脂肪酸のメリットをもうちょっと詳しく
↑の説明ではシンプル過ぎるので(笑)もうちょっとMCTオイルの成分である「中鎖脂肪酸」のメリットについて触れてみます。
消化吸収が良い
一般的に「油」って消化が悪いと言われていますよね。
でも、中鎖脂肪酸は分子が小さいので「消化吸収が良い!」ともっぱらの噂。
脂肪分解酵素のリパーゼによって綺麗に「脂肪酸」と「グリセリン」に分けられて、小腸の細胞から吸収~すぐに肝臓に運ばれていきます。
エネルギーになりやすい
消化吸収が良いので、エネルギーになるのも早いです。
たとえば「長鎖脂肪酸」では、小腸から吸収→リンパ管→脂肪組織→筋肉→肝臓のように、体内に入ってからあらゆるところ(体中ですね)を巡って、必要な分がエネルギーになるところ、
(使われなかった分は脂肪になる…)
「中鎖脂肪酸」は、先に書いたように、小腸から吸収されると早くに肝臓に運ばれてエネルギーになるので、長鎖脂肪酸と比べると「約4倍」もエネルギーへの変換がスピーディーだと言われています。
脂肪になりにくい
色んなところを巡り、時間をかけて吸収される長鎖脂肪酸は「脂肪になりやすい」です。
逆に寄り道しない中鎖脂肪酸は「脂肪になりにくい」特徴があります。
↑の3つのメリットでは主に「ダイエットに良さそう!」という感じですが、中鎖脂肪酸には他にも、代謝の過程で作られる「ケトン体」が糖質制限&脳機能が衰えた人にいい、とか色々良いことが言われています。
私が「MCTオイルが危険」だと思う理由
な~んだ!MCTオイルって良さそうじゃん。何が「危険」なのよ?
と、ここまでお読みいただいた内容を見た限りでは思われているかもしれません。
でもちょっと気になることがあるのです。
原材料は安全なの?
まず「原材料」についてなのですが。
先にも書いたように、MCTオイルの原材料はココナッツオイルやパーム油になります。
商品ページを見た感じでは、ココナッツオイル100%のもの、パーム油100%のものがありました。(両方が混ざっているものがあるかについては不明)
…で、安心してMCTオイルを摂るなら、この原材料が安心できるものでなければいけないですよね。
しかし、どっちも「100%安心」とは言い切れないようで…
詳しくはそれぞれのページで書いていますが↓
どちらも動物実験による悪い結果や、環境ホルモン作用の報告など「聞き捨てならない」情報が見つかっています(-_-;)
どちらかと言うと「パーム油」のほうが危険なのかな?と思いますが…
とはいえ「どっちのほうが危険」なんて考えはどんぐりの背比べみたいだし、あまり意味がないことかもしれません。
使ってるのはヴァージンココナッツオイル?
そうは言ってもやっぱり「ココナッツオイルのMCTオイル」が良い!
という方が多いと思います。私もそうです(笑)
でもココナッツオイルと言っても「精製」か「未精製」かで全く別物になってしまうので注意が必要。
精製されているものは高温、漂白、脱臭などの処理がされているので、体に良くないでしょう。当然そのココナッツオイルから作る「MCTオイル」もちょっと摂るのが怖いですよね?
なので、もし「ココナッツ由来」のMCTオイルを買うなら、原材料は未精製のヴァージンココナッツオイルを使っているものがいいと思います。
そもそも「中鎖脂肪酸」っていいの?
MCTオイルの要は「中鎖脂肪酸」です。=原材料なのだから当然ですよね(笑)
でも、そもそもこの「中鎖脂肪酸」の効果ってそれほどでも…
だったらどうします?(汗)
中鎖脂肪酸がほかの脂肪酸より特別に多くの「ケトン体」を生成するわけではない。その効率はどの脂肪酸も同じ。よって、アルツハイマー病に効果があるとは考えられない。
―――
中鎖脂肪酸は分解が早いことから、脂肪が蓄積しにくいとアピールされているようですが、分解後、長鎖脂肪酸へと再合成されることもあるのです。エネルギー源になり、余った場合は他の脂肪酸と同じように中性脂肪として溜まります。(なお、中・長、どちらも1gあたりのカロリーは同じ)長期的に見れば、中鎖脂肪酸が多いからといって貯蔵脂肪ができにくいとは考えられません。
オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい!より
油脂研究の第一人者である「奥山治美先生」の著書に書いてあったことです。
「一体何が真実なのー!?」と思わず叫びたくなっちゃいます^^;
…以上。「健康にいい中鎖脂肪酸」というイメージだけで「MCTオイル」を摂るのはちょっと危険なのかな?と思った私でした。
どんな油も少量ならOK?
私自身が、「体に悪い油」がたっぷり使われているお菓子などをちょこちょこ食べてしまっているので…
「少量ならしょうがないかなヽ(´ー`;)ノ」
と諦めているところがあります(笑)
もちろん、完全に切り替えられるならそれに越したことは無いですし、ちょっとずつでもそこに近づきたいと思っていますが。
MCTオイルも「良い・悪い」の真偽は正直分からないので、「絶対にダメ!」と断定できるものでもありません。
ただ、1つたしかなのは、現代人に1番足りないのは「オメガ3」だということ。
MCTオイルは飽和脂肪酸なので、オメガ3はこれっぽっちも摂ることができません。
なので、あくまでも“多め”に摂るのは不足しがちなオメガ3。そして“少なめ”と決めてMCTオイルを含めその他の油を摂るのが良いのかな~と思います。
まとめ
中鎖脂肪酸をギュッと凝縮した油、それがMCTオイル。
それがどういう性質かは関係なく、新しい油について知るのは楽しいです^^
MCTオイルは、「魅力もあるけど、気になるところ(危険だと思うところ)もある」というリサーチ結果となりました。
今回の記事を参考に、「MCTオイルを試すかどうするか?」よく考えて検討していただければ幸いです。