紅花油(サフラワー油)は、9種類あるうちの「サラダ油」の1つです。
「紅花油」として売られているものが多いので、「サラダ油を摂っている」という認識がある人は少ないと思いますが…
しかし、れっきとしたサラダ油。しかも9種類の中で1番危険度が高いかもしれないのです。
その理由をお話しますね。
紅花油(サフラワー油)について
紅花油は、その名の通り紅花の種子から摂れる油で、別名サフラワー油とも言われています。
そして、ひまわり油の別名はサンフラワー油。そう、似ていてややこしいんです(笑)間違えないように注意。
紅花油は使う用途を選ばずに、炒めものや揚げ物などの加熱調理、生のままドレッシングなど色々と使えます。
お値段はちょっぴり高めの設定。
同じサラダ油の仲間である菜種油や大豆油と比べるとだいぶ違います。
参考としては、買いやすい価格帯のものだと100g100円ほどになるかな~という感じ。(安いサラダ油は1リットル200~300円で買えるものも多いですよね。)
サラダ油の中で1番危険かも?と思う理由
さて、どんな油なのかちょこっと説明が入りましたが、冒頭で書いたように「サラダ油の中で1番危険かもしれない」理由をご説明しましょう。
それは…
紅花油には約80%もリノール酸が含まれているから
です。
これは9種類あるサラダ油の中でもダントツの含有量となっています。
かつては健康にいいとされてきたリノール酸ですが、最近では異常なまでの過剰摂取による体への影響が心配されています。
現代の私たちが健康な体を目指すなら、なるべく控えたいのがリノール酸。
そのリノール酸がダントツで含まれている紅花油は、サラダ油の中で一番「危険」と言っても過言ではないはずです。
…というわけで。
残念ながら、当ブログでは紅花油(サフラワー油)は「体に悪い」判定となってしまいます。
しかし…あれれ。ちょっと待ってください。
高オレイン酸タイプを選びましょう
じつはですね、リノール酸がたっぷり含まれることで「1番危険」とのたまった紅花油ですが、違うタイプも存在するようです。
これまでお話したものがリノール酸が多いハイリノール種(ハイリノレイック)なら、もう1つは、オレイン酸が多いハイオレイック種。
そう、今は2種類の紅花油が存在します。
この2つの脂肪酸組成を簡単に比較してみます。
ハイリノール種とハイオレイック種の脂肪酸組成
ハイリノール種
- リノール酸が約80%
- オレイン酸が約11~15%
- 飽和脂肪酸が約9%
ハイオレイック種
- リノール酸が約14%
- オレイン酸が約77%
- 飽和脂肪酸が約7%
リノール酸とオレイン酸の含有量がクルッと入れ替わったような感じですね。
リノール酸の害が叫ばれるようになって、紅花油の販売元も今ではだんだんとこの高オレイン酸のハイオレイックタイプにシフトしてきているようです。
なので、
リノール酸が気になるけど紅花油は長年使っているし…
という場合は、このハイオレイックタイプを試してみるといいかもしれません。
紅花油よりもおすすめの油はこちら
紅花油はリノール酸が多いか、オレイン酸が多いか…の2極端に分かれる、ということが分かりました。
どちらを取るかといったら、オレイン酸が多い「ハイオレイック種」ですが、このどちらにも含まれない脂肪酸が、実はあなたにとってとても重要なのです。
それがαリノレン酸。
現代人に足りておらず、積極的に摂りたい脂肪酸だと言われています。
リノール酸はもちろん、オレイン酸も、代用できる油はほかに多くありますが、このαリノレン酸はごく限られた油にしか含まれないので実はかなり貴重。
その油というのが「亜麻仁油」や「えごま油」です。
何としてでも紅花油を摂りたい…!
なら話は別ですが、そうじゃないならαリノレン酸が多い油をぜひ検討してみてください。
まとめ
紅花油(サフラワー油)が「サラダ油の中で1番危険かも?」と思う理由を書いてみました。
それはやっぱり、なるべく摂りたくないリノール酸が1番多いから、という理由からです。
ただ、どうしても…と言うなら、今はオレイン酸が多い「ハイオレイック種」も販売されているので、そちらを利用してみるといいかも。
…とはいえ、1番のおすすめは「αリノレン酸」が多い油です!
体が求めているαリノレン酸(オメガ3)を補って、脂肪酸バランスを整えていきましょう。