暑い夏。どこまでも続く青空にビビットなイエローカラーが目に眩しいひまわり。
そんなひまわりの種子から搾れる油がひまわり油(サンフラワー油)です。
この油、食用はもちろん、ほかにも色々な使い方ができるとあって大人気。
今回は、その秘密に迫ってみました!
ひまわり油(サンフラワー油)ってこんな油
食用のひまわり油は「サラダ油」の一種ですが、日本での消費量はそれほど多くありません。
海外では、パーム油、大豆油、菜種油の次「4番目」に多く作られている油なのですけどね。(海外のひまわり畑はスケールが凄そうです)
ひまわり油(サンフラワー油)は基本どんな使い方をしてもOK。
炒め物などの加熱調理、生のままで。市販されてるマヨネーズやドレッシング、マーガリンにもよく使われています。
なので、ひまわり油単体で買わなくとも知らず知らずのうちに口にしている可能性は高いです。
※ひまわり油を探すときは英語名の表記に注意。紅花油の別名「サフラワー油」と似ているので勘違いされる方が多いみたいです。
色んな美容シーンで使えるオイル
大きく分けてひまわり油には2種類あります。
それは「食用」と「化粧用(美容用)」です。
スーパーの食品売り場に並んでいるものは、当然食用のひまわり油。毎日の料理に使えます。
それとは別に、肌に塗ったり髪に塗ったり…といった「美容オイル」としても注目されているのが、このひまわり油。
オイルを美容目的に使うほか、スキンケアの商品に配合されているパターンもあります。
シャンプー、マッサージオイル、クレンジングオイル、石けんなどなど…探せば本当にたくさん、使われている商品が見つかりますよ。
…と、ここで1つ疑問に思われたのではないでしょうか?
食用をそのまま肌や髪に塗ってはだめなの?
と。
この点にはさまざまな意見があって
- 食用は塗ってもOK、逆はNG(美容オイルを食用にしてはダメ)
- 食用は美容目的のものと比べて大量生産のものが多いから品質が心配
などの声が見られます。
ケースバイケースですが、個人的には、やっぱり食用と美容目的とでは分けたほうがいいのかな、と思います。何と言うか…そっちのほうが安心じゃないですか?(笑)
通販サイトで見つけたひまわり油
ひまわり油(サンフラワー油)は普通にスーパーで買うこともできますが、通販で手っ取り早く手に入れることもできます。
試しにアマゾンや楽天でひまわり油を見てみました。
中にはレビューもなくて買うのに少し躊躇してしまう商品もありますが、大体以下のものが目立っていた感じです。
600gで477円。ハイオレイックタイプです。産地と抽出方法は不明…。
1Lで524円とお手頃価格。ただ「ハイリノールタイプ」なので注意。イタリア産。抽出方法は不明…。
275gで1,404円とかなり値の張るオイルです。
ハイオレイックタイプ、日本産(北海道名寄産の原料使用)、圧搾法一番搾りと安心要素がそろっていて高いだけのことはあります。
462gで994円。イタリア産の有機原料を使っているところ、コールドプレス製法、一番搾り…とオイルの「安心基準」はクリアしていてのこの価格ならなかなか良さそう。
ひまわり油の中でも「オレインリッチ」という商品は有名っぽいですね。ただ産地と抽出方法の記載がなかったので少し心配…?
お値段も色々です…が「北の耀き」という商品が飛び抜けて高いです。(その分安全性が高そうですが!)
ひまわり油を買うときに注意すること
これはひまわり油に限らずですが、食用油を買う際は最低でも↓の3点はチェックするようにしましょう。
- 値段
- 産地
- 抽出方法
値段が安すぎるものは、大抵の場合、薬剤を使って大量生産されています。
産地もいいイメージのない国のものは避けたいですし、「国産」なら安心して買える人も多いでしょう。
そして1番重要なのが「抽出方法」。
昔ながらの圧搾法、一番搾り、コールドプレス、などの手間はかかるけれど安全性の高い方法で搾っていることが分かる表記を探してください。
逆にこの“アピールポイント”が書かれていない場合は、薬剤など危険な方法で搾られている可能性が高いと判断できます。
それから、ひまわり油に限っては原料の品種のチェックも忘れずに。
これはリノール酸が多い「ハイリノールタイプ」か、オレイン酸が多い「ハイオレイックタイプ」か、ということです。
選びたいのは…もうお分かりですよね。ハイオレイックのほうです。
リノール酸は過剰すぎて少しでも減らしたほうがいい脂肪酸だからです。
今はハイオレイックタイプが主流だそうですが、↑でご紹介したように、人気の商品でもハイリノールタイプがあるのでご注意を!
体にいいの?悪いの?
ひまわり油(サンフラワー油)は体にいいか、悪いかというと、残念ながら「いい油」とは言えません。
先述したように、ハイリノールタイプはリノール酸が高含有。サラダ油の中では紅花油の次にリノール酸が多いです。
ひまわり油の脂肪酸組成
ハイリノール | ハイオレイック | |
リノール酸 | 70%前後 | 7% |
オレイン酸 | 15~20% | 80% |
飽和脂肪酸 | 10% | 9% |
※数値は目安。産地の気温でも割合が変わるらしいです。
じゃあハイオレイックタイプなら体にいいのかと言うと、世間ではいいイメージのオレイン酸ですが、中にはその効果に否定的な意見があるのも事実。
こちらでも本当にちょこっと書いています↓
https://xn--n8ja9ip23kiz4a.com/oliveoil.html
(でもハイリノールタイプよりはいいですよ)
ほかの観点からひまわり油を見ると「ビタミンE」が豊富なところが魅力ですが、それはほかのものでも補えますし、あえて積極的に摂る油ではないかな、といったところ。
因みに、肌や髪に塗る場合の影響はわかりません^^;
食用として摂るならば、ほかの油では補えないαリノレン酸が豊富な油がおすすめです。
まとめ
ひまわり油(サンフラワー油)は、食用はもちろん色々な美容目的にも使えたりと“万能”に近いオイルであることはたしかです。
しかし、「健康」の面から見てみると「リノール酸が高含有」というネックな部分も見つかります。(ハイオレイックタイプは別)
特に強いこだわりがなければ、使用は最小限に留めておくのがいいかと思います。