ピーナッツ油(ピーナッツオイル)って買ったことありますか?
私はありません~。というより、普通のスーパーでは売っていないので、見かけたこともありません(笑)
今回は、そんな「ある意味レア?」なピーナッツオイルにどどんと迫ってみたいと思います。
目次
ピーナッツ油は珍しい…?
ピーナッツ油は、落花生の実から絞れる油です。
ピーナッツ…私はあまり食べないのですが、お酒が好きな人はおつまみとしても人気のナッツですよね。
そう、そのおつまみから絞られているピーナッツオイル。
こちら、アメリカのほうでは割とメジャーな油のようですが、冒頭でも書いたように、日本ではほとんどお目にかかることはありません。
おそらく私と同じように、一度も買ったこと、また使ったことが無い方も多いのではないでしょうか?
とはいっても。
ピーナッツオイルは中華料理によく使われている油なので、中華料理店で食事をした際には「知らず知らずのうちに口にしている可能性」が高いです。
(でもピーナッツってアレルギー性が高いので、今だったらちゃんとメニューに書いてあるのかな?)
それと、改めて調べたら通販では普通に売っていたので(しかも種類豊富・笑)
え?ピーナッツオイル?我が家では定番ですが何か?(・`ω・)+
という方も案外多いのかもしれませんw
こんなにあった!すごい効果
ピーナッツオイルについて調べていると「チャーハンが旨い」「健康にいい」「美容にいい」と、マイナーな油であるにも関わらず、人気の高い油だな、という印象を受けました。
さて、その人気の秘密とは…
簡単に言うと「さまざまな効果」が期待できるところです。
- オレイン酸が悪玉コレステロールを減らす
- 抗酸化作用のあるレスベラトロールが含まれ動脈硬化、高血圧、また老化予防に効果的
- 抗酸化力の高いビタミンEが血液循環をスムーズにする
- ホルモンバランスの乱れを整えて冷え性改善や肌のシミ予防に効果的
↑は主に「健康面」での効果ですが、どうやらピーナッツオイルは「美容」にもとてもいいのだとか。
現にピーナッツオイルは、スキンケア化粧品やマッサージオイルなど、さまざまな美容商品に利用されています。
保湿効果、乾燥予防、髪のうるおい補給などなど…「全身のうるおいケア」にこれ1本、という人も多いみたい。
そして、もう1つ。ピーナッツオイルは「ケイシー療法」に欠かせない油だそうですよ。
ケイシー療法って何?
私も初めて聞いたのですが、エドガー・ケイシーという方が提唱しているものの中に「オイルマッサージ」があって、そこでピーナッツオイルがおすすめされているようです。
(ほかにもオリーブオイルやひまし油を使うようですが…)
これらの油を用いてマッサージすることで、血行促進や毒素排出がなされ、「関節炎」や「リウマチ」など辛い関節系の症状に効果的なのだとか。
実際、ピーナッツオイルを購入される方の中には、この「ケイシー療法」を実践するため…という方も多かったです。
ピーナッツアレルギーは重い
ただ、ピーナッツには絶対に気を付けなければいけないことがあります。それは…
アレルギーがとても重い
ということです。
ピーナッツ(落花生)は、ときに命にかかわる重篤な症状を引き起こすとして、必ず表示しなければいけない「7つのアレルギー食品のうちの1つ」とされています。
先に、「健康にいい」「美容にいい」「ケイシー療法でおすすめされている」と書きましたが、ピーナッツアレルギーが疑われる場合には、
- ピーナッツオイルを食べること
- ピーナッツオイルを肌や髪(体全身)に塗ること
- ピーナッツオイルが使われた化粧品などを使うこと
は、やめるようにしましょう。
(もっともピーナッツアレルギーの自覚がある人はそんなことはしないと思いますが…)
あと、アレルギーって「同じものを食べ続ける」などで、後から発症するケースもあります。
なので、日頃からおつまみとしてピーナッツをたくさん食べて、なおかつピーナッツオイルも使うような生活だとちょっと危険かも。
アレルギーのことを考えると、ピーナッツはほどほどに…を心がけたほうがいいかもしれません。
意外に多かったピーナッツオイル【通販】
スーパーでは見かけたことが無いピーナッツオイルでしたが、アマゾンや楽天で探した結果…たくさんヒットしましたw
中でも人気の高そうな3商品をご紹介します。
※価格は2017年10月現在のもの(アマゾン)
ユウキ食品 ピーナツオイル(花生油油)
920gのペットボトルのものと、105gの瓶タイプのものが出ています。
920g…1,404円、105g…410円だったので、圧倒的に920gのほうがコスパは良いです。
口コミでは「香ばしくて美味しい!」の声多数。特に揚げ物やフライドポテトは絶品だとか。
ただ、抽出法の記載が無いのが気になるところ…。
オーフスカールスハムン ピュア ピーナッツオイル
230gで694円。イギリス産。
食用としてはもちろん、オイルマッサージ用に使っている方が多い印象でした。
こちらも抽出法が不明。
ルブランピーナッツオイル
500mlで1,512円。おそらく原料(ピーナッツ)の原産国はセネガルで、生産がフランス?(商品ページを見てもよく分からなかった…)
「フランスの誇る銘品」とのキャッチコピー。
抽出法は、レビューで「コールドプレスでは?」とありましたが、詳しいことは分かりません。
…ほか、口コミなどは無いですが
- フランス産「Huile D’arachide」
- Cooks & Co Roasted Peanut Oil
- クシロ薬局 精製ピーナッツオイル
- エシュルン コールドプレスオーガニックピーナッツオイル
- ギャバン クロワヴェルト ピーナッツオイル
- 太田油脂 ヨコイピーナッツ
など「ピーナッツオイル」としてたくさんの商品が見つかりました。
ただ、食用油を選ぶうえでは極めて重要な「抽出方法」が載っているものはほぼ皆無だったので、その点は気になるところです(-_-;)
手間はかかるけど安全性は高い
- 圧搾方法
- コールドプレス
であればいいアピールポイントになるところ、何の記載もないということは、危険な「溶剤抽出」である可能性は高いかも…。
ピーナッツオイルの脂肪酸組成
ここではピーナッツオイルの脂肪酸組成について見ていきます。
- オレイン酸:40%以上
- リノール酸:約30%
- αリノレン酸:0
- 飽和脂肪酸:約15%
ご覧の通り、ピーナッツオイルは、主成分がオリーブオイルなどに多いオレイン酸で40%以上、次いで多いのが、リノール酸の約30%となっています。
残りは飽和脂肪酸で、αリノレン酸はほとんど含まれていません。
因みにリノール酸は、9種類あるサラダ油の中では一番少ない結果となっています。
オレイン酸が多いこと、抗酸化作用のあるビタミンEが豊富なことから、加熱にも強い(酸化しにくい)のが特徴です。
体にいいの?悪いの?
ピーナッツオイルについて色々と見てきましたが、結局のところ、
体にいいのか?それとも悪いのか?
そこのところを教えてよ!と思われているかもしれません。
ぶっちゃけ色んな要素があるので、「いい」「悪い」という短絡的な答えを出すことはできません。
…が!
摂らないほうがいい油
と言うことはできるのではないかと。残念ですが。
その理由は、すでに書いてきましたが、
- アレルギーの問題
- 抽出方法の曖昧さ
- リノール酸が多い
の3つにあります。
やはり、アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー症状のことを考えると、日常的に摂取するのは控えたほうがいい気がします。
そして抽出方法の曖昧さも気になったところです。
昔はまるで気にしていなかった私も、今は食用油を買う際には必ずチェックするポイントが、「その油がどうやって作られているか?」という点です。
ピーナッツオイルを含めた「サラダ油」に圧倒的に多いのが、ヘキサンなどの溶剤を使って効率よく絞る方法。
この場合、高温で加熱する必要があるので、油が変質したり、毒性物質が作られたりと危険なことがいっぱいあるんです。
で、今回のピーナッツオイルのように、何の記載も無い場合は、この方法がとられている可能性が高い、と。
あとはやっぱりリノール酸の問題。
量が過ぎると、体の外にも中にも「炎症」を起こすことで知られる脂肪酸なので、過剰な現代では控えたいものです。
でもピーナッツオイルに限っては「サラダ油の中で1番少ない」ので、ここは評価できるポイントなんですよ。
しかし!
それでも約30%。この量はやっぱり多いんです。
それに「逆に摂りたい脂肪酸」であるαリノレン酸はほぼ0。
このようなことから、私の中では、ピーナッツオイルはあまりおすすめできません。
もちろん、使う使わないはあなたの自由ですが、今回の記事の内容からよく考えて判断していただければ幸いです。
※じゃあどの油がおすすめなの?というあなたへ↓
⇒ 私も愛用している「体にいい油」を試してみませんか?
まとめ
世にも珍しい(笑)ピーナッツ油(ピーナッツオイル)についてまとめてみました。
どんな油なのか?少しでも参考になりましたら幸いです。
良質な油を適度に…ということなら、どんな油でもそれほど気にする必要はないと思うので、私もマッサージオイルに少し使ってみたいなぁと思いました^^