こめ油とともに「プレミアム」な油として知られるコーン油。
コーン油もサラダ油の1つですが、大豆油やなたね油と比べると、原料に対しての搾油量が少なく、またそのせいでお値段も3割程度お高め!
なので、それほど各家庭には広まっていない…?
と思いきや。マーガリンやマヨネーズなど、色んな加工品にも利用されているので、やっぱり見過ごせない。
今回は「コーン油」について詳しく見ていきたいと思います。
目次
コーン油(とうもろこし油)ってこんな油
コーン油は、とうもろこしからコーンスターチを作るときに、分離した胚芽から絞れる油です。
それを目的に作られたというよりも、↑の過程でどうしても生まれる「副産物」と考えたほうが正しい解釈となります。
とうもろこしは独特の甘みや香ばしさが特徴の食材ですよね。
日本人はその風味を好む方が多いそうですが…あなたはいかがでしょうか?
因みに私もコーン風味は大好きです。スナック菓子とか…食べだすと手が止まりませんね!!コーンポタージュも好きです。
そんな、風味が活きたコーン油。料理に使うと旨味がアップするそうな。
栄養としてはビタミンEやビタミンK、不飽和脂肪酸が豊富。天然の抗酸化成分(ビタミンE)を含むため、酸化には比較的強くて揚げ物にも使える勝手の良さが人気です。
でも…
はっきりと言いましょう。コーン油は「安全性に疑問の残る」油です。
その理由を3つのポイントにまとめてご紹介します。
コーン油が体に悪いと思う3つの理由
原材料に遺伝子組換えのとうもろこしを使っている
大豆油やなたね油ほど消費量は多くありませんが、それでも日本人はたくさんの「とうもろこし」を口にしています。
実は、日本のとうもろこし事情って…
- 消費量は世界で2位!
- 生産量も世界で3位!
なんです。ちょっとびっくりしましたか?
ただ、かなりの量を輸入に頼っているのも事実で、「世界で1番とうもろこしを輸入している国」も日本なんです。
輸入先は…すでにお分かりかもしれませんが、その9割はアメリカ。
アメリカ産の農作物は「遺伝子組み換え」の心配が付きまといます。
日本で作られているとうもろこしが「コーン油」に使われることは少ないらしいので、日本で売られているコーン油には、遺伝子組換えされたとうもろこしが使われている可能性が高いです。
遺伝子組み換え作物は、マウスによる実験で、その毒性がはっきり証明されているのでやっぱり口にするのは怖いです(-_-;)
製造方法はほとんど溶剤抽出
プレミアムな価格帯のコーン油でも、製造方法は安い油と変わらないのが悲しいところ。
その方法とは…ずばり、「溶剤」で抽出して「高温」で処理する、というもの。
手早くコストを抑えて絞れるので、安価なサラダ油に多用されている方法ですが、残念ながらほとんどのコーン油にも当てはまってしまうようです。
この製造方法では、溶剤の残留、トランス脂肪酸の生成、栄養素の破壊など…危険につながる、気になる問題がたくさんあります。
安心のコールドプレス(低温圧搾法)によるコーン油があるかは分かりませんが(通販では見つからなかった…)、安いものや、普通にスーパーに売ってるものは、全て溶剤&高温抽出によるものだと思ったほうがいいでしょう。
リノール酸が50%以上含まれている
現代人の食生活を顧みるに、今はリノール酸の多い油は「危険」と思ったほうがいいです。
普段の食事にたくさん含まれているので、それをわざわざ油で増やす必要はないわけですね。
その点やっぱりコーン油も、リノール酸が「50%以上」も含まれているので危険です。
- リノール酸:約55%
- αリノレン酸:0
- オレイン酸:約30%
- 飽和脂肪酸:約13%
摂りすぎたリノール酸は炎症を起こして、さまざまな病気の引き金になりますし、15分も加熱すれば「神経毒」も作られてしまいます。
今の時代に、リノール酸が多い油を摂ることは「メリット無し」と思ったほうがいいかも。
※逆にメリットが多いのがαリノレン酸の多い油です↓
アマゾンに売ってる2種類のコーン油
私はコーン油を買ったことがないので、どんな商品が出ているのか気になったので調べてみました。
早速、何でも揃うアマゾンで「コーン油」を検索。すると…
2つしか商品がない(゚Д゚)!!
…少ないですね。因みに楽天でもこの2つしか無かったので、通販できるのもこれだけかな。(スーパーに売っているものは分かりませんが…)
というわけで、早速ご紹介します。
味の素から販売されているコーン油です。
910gと600gのボトルがありました。910gで大体600円くらいです。
やっぱり大豆油などと比べると高いですね。本当に3割増しくらい。
もう1つはこちら。ニッコン コーンサラダ油。
日本コーンスターチ株式会社を略してニッコンかな。
スチール缶で1.4kgの大容量です。それで大体1,000円くらい。
このどちらの油にも共通していること、それは「抽出方法の表記がない」ことでした…。
なのでほぼ100%の確率で「溶剤&高温」抽出でしょう。(というか、遺伝子組換えじゃない、コールドプレスのコーン油ってあるのかな?)
余談:とうもろこしアレルギーだとコーン油はダメ?
中には、とうもろこしにアレルギーがある人もいます。
調べてみると「とうもろこしアレルギーは珍しい」とあって、そうなんだ~と思いましたが。(とうもろこしってアレルギーになりやすい食品として有名だった気がするけど…)
まぁ、とはいっても、やっぱり悩んでいる方は多い印象でしたけどね(・・;)
で、そこで気になるのが
とうもろこしアレルギーだとコーン油はダメなの?
ということです。
これは断然「やめておいたほうがいい」と思います。
当然コーン油でアレルギーが出てしまう人もいます。…ただ、大丈夫な人もいます。
アレルギーって症状の出方が人それぞれで、「この程度なら大丈夫」「こうすれば大丈夫」って、本当に曖昧なんですよね。
なので、実際に試してみないと分からない…のですが、わざわざ、アレルギーのある人がリスクを冒してまでコーン油を摂る必要はまったく無いですよね?
このページでもご紹介したように、ただでさえ「危険」がいっぱいのコーン油です。
代用できる油はたくさんあるので、もっと安心な油を使うようにしてください。
まとめ
コーン油について色々と書いてみましたが、いかがでしたか?
はっきり言って、コーン油は「体に悪い」と思ったほうがいいかも。
ただ、油を控えても、色々な加工品(マーガリン、ドレッシング、マヨネーズなど)に使われているので注意が必要。
健康を考えるならば、コーン油を摂らないことに加えて、やはり加工食品にも「どんな油が使われているか?」を気にする必要があると思います。