海外モデルのミランダ・カーが愛用していることで一躍脚光を浴びた油は何でしょうか?…そう、それはココナッツオイル!
その話題性も手伝ってか愛用している方が多く、ネットで調べればココナッツオイルに関する情報が大量にヒットします。(レシピや効果・効能、美容オイルとしての活用法などなど。)
しかし、あまり知りたくない“負の面”についてはそれほど語られていないようで…。
このページでは、ココナッツオイルの良いところ(効果など)はもちろん、気になることについても詳しくまとめてみました。
目次
ココナッツオイルとは?
ココナッツオイルは、白いココヤシの果肉(ココナッツ)から摂れる油です。
別名ヤシ油とも呼ばれますが、ほかにアブラヤシの果肉から摂れるパーム油もヤシ油と呼ばれることがあるので間違えないように注意。
ココナッツオイルの面白いところは、見た目がクルクル変化するところ。
というのも、普通「油(脂)」と言えば液体か個体の2通りのイメージしかありませんが、ココナッツオイルは、20度以下の温度が低いところでは固体に、20~25度でクリーム状に、25度以上で透明の液体になるんです。
…ね?面白いでしょ?( ^ν^)
因みに、どの状態でも使用に問題はないので安心してくださいね。こんな風に見た目のバリエーションが豊かな点もココナッツオイルの魅力の1つかもしれません。
あとは色んな使い方ができるのも人気の秘密です。
特に、ほのかな甘味があるのでお菓子との相性は抜群!手軽に摂るなら、ココア、紅茶、ホットミルクなど暖かい飲み物にプラスするのがおすすめです。(冷たい飲み物だと固まってしまうので注意)
超厳選!ココナッツオイルのいい特徴・効果《5つ》
調べれば出る出るわ…「ココナッツオイルのいいところ」。ここではとても書ききれないので、超・厳選して5つのポイントにまとめてみました!
ほとんどが飽和脂肪酸で酸化しにくい
約90%が飽和脂肪酸のココナッツオイルは酸化安定性が高く、長期保存に適しています。(とはいえ商品により違いはあれど、3ヶ月ほどで使い切るのがいいようです。)
酸化しやすい不飽和脂肪酸系の油のように必ず冷蔵庫保存する必要はなく、日が当たらない涼しい場所なら常温保存でもOKです。揚げ物調理もOK。
中鎖脂肪酸が多いためダイエット効果に期待大
ココナッツオイルの飽和脂肪酸のうち、約70%は中鎖脂肪酸です。
中鎖脂肪酸は体内に蓄積されにくいうえ、すでについている脂肪を一緒に燃焼させるダイエット効果も期待できるそう。
また腸の働きを良くし、便秘解消にも効果的ということでスッキリボディを目指す方には嬉しい効果が色々と含まれています。
冷え性を75%改善する結果が出ている
暖かい地域で栽培されるココナッツと冷え性…真逆のようなイメージですが、なんとココナッツオイルを毎日摂ることで冷え性が約75%改善する研究結果が出ているそうです。
驚異的な数字ですよね。これは、燃焼しやすい体作りと血行促進をサポートしてくれるから。
日本の女性は冷え性の方が多いので手軽に改善できるのは嬉しいですね。
母乳に含まれるラウリン酸が約50%と豊富!
ラウリン酸は飽和脂肪酸の一種で母乳に含まれることで知られています。
赤ちゃんを外敵から守るための効果…つまり免疫力アップにはじまり、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、認知症予防などなど、さまざまな健康効果が期待できる凄い成分なんです。
このラウリン酸がココナッツオイルにはおよそ50%も含まれています。
アルツハイマー病を効果的に予防する
アルツハイマー病になると、本来神経細胞がエネルギー源としているブドウ糖がうまく利用できなくなり、脳内ではさまざまな機能障害を引き起こしてしまいます。
そこで、別のエネルギー源として活躍してくれるのが、ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸が肝臓で分解されることで生まれる「ケトン体」です。
エネルギー源をうまく交代させることで効果的にアルツハイマー病の予防ができると言うわけですね。
(とはいえ、必ず効果があると断定はできません。なお、脳神経が完全に死滅している場合の改善は難しいそうです…)
ほかにも…
- 紫外線を約20%カットする
- 髪の修復・補修効果でヘアケア&マッサージに
- 消炎・抗菌作用があるためニキビ予防に
- 乾燥、かゆみ、肌荒れ改善効果
- 肌なじみがよくベタつかない使用感のため全身のマッサージに
などなど、本当にさまざまな効果・効能が紹介されています。
ココナッツオイルは2種類ある?選び方のポイント
ココナッツオイルと一口に言っても、じつは大まかに分けて2種類あるのをご存知ですか?
それはずばり、「精製されているもの」と「未精製のもの」この2つです。
精製されてるものはそのままココナッツオイルと書かれている場合が多いのに対して、未精製のものはヴァージンココナッツオイルと書かれていることが多いです。
当然選びたいのは後者の「未精製のヴァージンココナッツオイル」。
精製されているものは、高温→漂白→脱臭などのさまざまな化学工程を経て「危険な油」になってしまっているからです(-_-;)
そんな精製ココナッツオイルには、栄養素は破壊されほとんど残っておらず、代わりに体に害のある化学物質が残留している可能性があります。
未精製のものは、ココナッツ特有の甘い香りが残っているものが多いので、さまざまなレシピの程よいアクセントに。また、使用用途での楽しみも広がるはずです。
薄めたものや曖昧な表記で騙すような商品も多いそうなので、「オーガニック」や「非加熱」などとしっかり表記されているか?ちゃんとに確認してから購入するようにしてくださいね。
見逃し厳禁!ココナッツオイルの気になることを3つ抜き出してみた
ココナッツオイルの効果などを書いてきましたが、もしかすると、すでに「お腹いっぱい」状態でしょうか?
一度見ただけで全ての特徴を把握するのは難しい…それほど無限大の可能性を秘めたココナッツオイルですが、実は調べていくうちに見逃せない…いや、見逃してはいけない気になる記述も見つけてしまったのです。
動物実験で判明した危険性
- 猿、ウサギなどにココナッツオイルを大量に与えた結果、動脈に血栓ができて心臓病になった
- ココナッツオイルをネズミに与えたところ脂肪肝を発症、肝臓に悪影響が判明
ご覧の通りこちらは人では無く動物の例です。
どちらも水素化されたココナッツオイルを使用していたようで、その工程で生成される体に有害な「トランス脂肪酸」が原因ではないかと言われています。
…と、↑の結果だけを見ると怖いですが、じつはこの実験で使用されたココナッツオイルは工業用のもので、市場に出回ることはまず無いとのこと。(さらに水素化されたココナッツオイルが食用として出回ることはない、という記述も)
ですので危惧する問題ではないのかもしれませんが、それでも原因がはっきりしているわけではないのでやはり少なからず不安ですよね。。
中鎖脂肪酸って本当にいいの?
ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸。
ダイエットにもいいって評判だし、何となく体に良さそうというイメージがありますよね。
しかし、油研究の第一人者である奥山治美先生の著書の一節にはこうありました。(※文面は微妙に変えています)
中鎖脂肪酸は分解が早いことから、脂肪が蓄積しにくいとアピールされているようですが、分解後、長鎖脂肪酸へと再合成されることもあるのです。エネルギー源になり、余った場合は他の脂肪酸と同じように中性脂肪として溜まります。(なお、中・長、どちらも1gあたりのカロリーは同じ)長期的に見れば、中鎖脂肪酸が多いからといって貯蔵脂肪ができにくいとは考えられません。
オリーブオイル・サラダ油は今すぐやめなさい!より
著名な方でも言っていることが違う場合があるので、何を信じればいいのか分からなくなりますが、いい効果ばかりを盲目的に信じるより否定的な意見も知っておいたほうがいいのかもしれません。
ダイオキシンに似た環境ホルモン作用
ココナッツオイルはアボカドオイル(他、キャノーラ油、パーム油、マーガリンなど)と同様、ダイオキシンに似た環境ホルモン作用がある、という記述を見つけました
(以下URLを参照)
《参考》ココナッツオイルにはダイオキシンと類似した環境ホルモン作用がある
少し難しいお話でうまく理解できませんが、何となく危険そう…という印象を受けますね。
サイトで紹介されている吉冨信長氏が言うには「植物油脂は嗜好品」ということです^^;
…以上、ココナッツオイルの気になる記述を3つご紹介しました。
ココナッツオイルが好きな方、または体にいいと100%信じていた方にとっては少し衝撃が大きかったかもしれません(;´Д`)
まとめ
ココナッツオイルについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
いい効果は信じたいけど、悪い噂は信じたくないものですよね。何を信じるか、また使う使わないの選択は個人の自由です。
心も体も幸せになれる「油」を取り入れていきたいですね。