世の中、目に映る物が全て真実とは限りません。知らず知らずのうちに勘違い、思い違いをしていることって驚くほどたくさんあります。
食品でも、「えっ?まさかそんなものが使われていたの!?」と思わず驚愕してしまうものも巷には溢れかえっていますよね。
そして一見、動物由来のものからできていると信じて疑わなかった商品も例外ではなく…。今回は「ミルク風商品の本当のところ」のお話。
実は油だった!身近な「ミルク風」商品3つ
甘いものが好きな人、コーヒーをよく飲む人なら、これまでの人生で頻繁に口にしてきたであろう3つの身近な食品。
実は全て“植物油”でできていたのをあなたはご存知でしたか?
さぁ勇気を出して、1つずつ見ていきましょう…。
ホイップクリーム
自宅でケーキ作りをしたことがある人なら一度は使ったことがあるのではないでしょうか?それがホイップクリーム。
売り場には「動物性脂肪の生クリーム」と「植物性脂肪のホイップクリーム」の両方が置いてあると思います。しかし、動物、植物と言われても具体的な違いが分からないという方も多いかもしれません。
はっきり言って、この2つは全くの別物。
生クリームは生乳を使い、乳脂肪だけを原料としたものでコストも高くなります。味もコクがあり、口当たりまろやか。
(厚生労働省では、「添加物を一切加えずに、生乳、牛乳または特別牛乳から分離・抽出した脂肪分を18%以上に調整したもの」と規定)
対してホイップクリームは、植物油脂と乳脂肪を混ぜたものに添加物(乳化剤、安定剤など)を加えて作られたものです。商品によりますが、価格は生クリームの半分ほど。味はさっぱり目です。
コーヒーフレッシュ
コーヒーフレッシュは、ファミレスや喫茶店などに置いてある小さな容器の物体です。コーヒーに“ミルクのように”入れて飲まれる方も多いでしょう。
もちろんスーパー等でも大量に袋に入ったものが安く売られています。飲食店でも使い放題で大量に置いてあるところが多いです。
でも不思議じゃありませんか?本物のミルクだったらそれなりにコストがかかるし、常温で放置したら腐敗してしまうのに。。
…はい、もうお気付きですね?
あれは本物のミルクではありません。コーヒーフレッシュの正体は「植物油脂と水を乳化剤で混ざり合わせ白く濁らせたもの」です。
ほかにも増粘多糖類でとろみを、着色料や香料も使ってミルクらしさを演出しています。(保存のためPH調整剤も使用)
てっきりミルクを小分けにしているものだと思っていたのに、ミルクが一滴も使われていないなんて…ちょっとびっくりですよね。
アイスクリーム(ラクトアイス)
みんな大好きアイスクリーム。夏はもちろん寒い冬に食べる冷たいアイスも乙なもの。しかし何も気にせずに「美味しいから」と買っていると後々大変なことになるかも…?
アイスクリームは乳成分の含有量で、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3つに分類されるのですが、この中で最も危険度が高いのがラクトアイス。
ラクトアイスの定義は乳固形分3.0%以上~8.0%未満となっていて、乳成分が少なく、代わりに植物性脂肪(多くはパーム油、ヤシ油)がたっぷりと使われているのが特徴です。
加えて安定剤、乳化剤、香料、着色料と添加物もたっぷり。
どんな商品にも言えることですが、やはり品質は値段の高さに比例しているものです。
ついついお手頃価格のラクトアイスを選んでしまいがちですが、高級なものほど乳脂肪分が多く添加物が少なく済む傾向にあるので、多少値は張っても乳脂肪分のみで作られた「本物のアイスクリーム」を購入されることをおすすめします。
値段は高くても健康を考えるなら「本物」を選ぼう
これまで乳由来のものから作られていると思っていたのが、実は植物油に添加物を加えて作られていたなんて大きなショックですよね。
どうしてこのような“偽物”が生まれたのか…。その大きな理由は「コストが安く済む」この点に尽きるでしょう。
植物油に対しての悪いイメージがまだ無かった昔だったらよかったのかもしれませんが、今は「植物油=体に悪い」という認識が広まっていっています。(亜麻仁油、えごま油などは例外)
その植物油が主な原材料になっている「ミルク風」商品は…?当然控えたほうがいいと言わざるをえません。
多少値段は高くなっても健康を考えるなら、乳脂肪だけでできた「本物」を選びたいところです。
まとめ
今回は「ミルク風商品」に搾ってご紹介しましたが、世の中には意外なものに油が使われているケースがまだまだたくさんあります。
見た目に惑わされないためには、やはり裏面の原材料欄をしっかり確認することが大事。植物油脂や添加物がなるべく少ないものを自分の目で見極められるようになりましょう!