油(=脂質)は私たちの体に無くてはならないものです。でもそれは良質な油の場合であり、品質が劣化(酸化)したものは逆に体に悪い影響を与えます。
どんな油でも「酸化していない」に越したことはありません!
そこで、油が酸化する条件を知っておくことは後々のためになるでしょう。その対策についてもまとめてみたのでぜひチェックして下さい。
油が酸化する3つの条件と対策
油には主に3つの「油が酸化する条件」が存在します。細かく見ればもっとあるのですが、とりあえず代表的なこの3つを押さえておけばいいかと。
その対策とともに1つずつ見ていきましょう。
熱による酸化
油は何のために使うかというと、そのほとんどの用途が「料理」ですよね。そして、生のまま摂る油もありますが、ほとんどが加熱して使うものです。
油は熱によって酸化してしまいます。
+10℃で酸化の進みが倍になるという情報もあるので、特に高温で揚げる揚げ物のときは要注意。
さらに繰り返し熱することで酸化は進み、有害物質もどんどん生成されてしまうので、「揚げ油の再利用」はしないほうが無難です。
もちろん30℃を超える夏場などは、調理に使わずとも、そのまま室内に置いておくだけでも酸化は進んでしまいます。
- 使い終わったらすぐに冷蔵庫に入れる
- 火元の近くに置かない(熱源から遠ざける)
- 油の再利用はしない
- 加熱向きの油を使う
光による酸化
意外と見落としてしまいがちなのが「光」による酸化です。
油は光によって酸化してしまいます。
太陽から発せられる紫外線はもちろん、なんと室内の蛍光灯の光でも油の酸化は進んでしまうそうです。
「窓際には置いてないから大丈夫」と安心は禁物。電気の灯りが届くキッチンやテーブルの上にも放置しないほうがいいでしょう。
- 光の届かない暗い場所に保管する
- 透明ボトルは避けて遮光された容器のものを選ぶ
- 透明容器の場合、アルミを巻いて簡易的に予防する
酸素による酸化
「酸化」という字からも分かりやすいのが、空気中の酸素による酸化です。
油は酸素によって酸化してしまいます。
どんな食品でもそうですが、封を開けて、酸素に触れた時点で“品質の劣化”というものは始まります。
とはいえ、未開封でも油断は禁物。容器には油とフタとの間に空気がありますから、たとえ未開封でも酸化は進んでいくんです。
だからなるべく早く消費することが大切なんですね。
- フタの開けっ放しはやめる
- 頻繁な「容器への移し替え」はやめる
- 小さめボトルで買って消費サイクルを早くする
- 油を使った料理はなるべく早く食べる
まとめ
油が酸化する3つの条件と、その対策をまとめてみました。
改めて、油はデリケートは食品だなぁと実感。
「なんか面倒くさいな…」と思われたかもしれませんが(笑)小さな心掛けが後に大きな違いを生むものです。
可能な限り酸化を食い止めて、少しでもいい油(脂質)を摂るようにしましょう。