油は料理の必需品!ご家庭に必ず1本はあるでしょう。しかし、油を買うと必ずぶち当たる問題。それは…
「油は開封したらどのくらいで使い切ればいいのか?」
ということ。今回は、この疑問について詳しく掘り下げてみたいと思います!
目次
開封した油はいつまでに使い切るのがいい?
これは油に限らず、どんな食品も開封した(空気に触れた)ときから酸化って始まります。
酸化は「品質の劣化」を意味しますので、酸化が進んだ食品をとることは体に悪いのは言うまでもありません。
中には酸化防止剤を使っていたり、抗酸化力が高い成分が豊富な食品もありますが、それは酸化スピードが違うだけで、酸化自体は着々と確実に進んでいっています。
その点を踏まえたうえで、一度開封した油はどの程度で使いきればいいのか?を見てみましょう。目安は以下の通りです。
- 加熱調理(炒め物、揚げ物)に使う油 ⇒ 2ヶ月以内
- ドレッシングなど生で摂る油 ⇒ 1ヶ月以内
もちろん早ければ早いほうがいいですが、揚げ物でもしない限りそうすぐに消費するのは難しいと思うので、上記を目安に使い切るようにするといいでしょう。
しかし、これは精製された体に悪い油じゃないことが前提の話。
当然、体に悪い油も酸化が進めばさらに悪い油になるので、早めに使い切ったほうがいいですが、サラダ油などの精製された油は開封する前からすでにかなりの度合いで酸化が進んでいるので、そもそもそういう油を使うことは控えたい…という話なのです。
サラダ油は未開封でも酸化してる?
サラダ油に多い精製された油は、その製造工程で何度も加熱処理が施されています。できあがった製品は綺麗な淡黄金色で「新鮮」な感じがしますが、すでに酸化しているのです。
賞味期限は未開封のとき限定!
言わなくても…という感じですが一応。「賞味期限」は未開封の場合の期限なので、一度開封してしまったものはこれに当てはまりません。注意しましょう。
油は生もの…?取り扱いには厳重注意!
肉や魚や野菜などの「生もの」と違って、加工品は酸化防止剤や保存料を使ってなるべく長持ちするように作られていますよね?
生ものは冷蔵庫保存が必須なのに対して、加工品は常温保存でも大丈夫な場合が多いです。
油もそう。
亜麻仁油やえごま油など、酸化に弱いとされるものは冷蔵庫保存が推奨されていますが、そのほかの油は常温保存でもOKなものがほとんどです。
しかし、さまざまな条件で酸化がどんどんと進む油は、もはや「生もの」と言ってもいいのではないでしょうか?
もともと、未開封の状態でもフタと液体の間には空気がありますよね?だから開封していなくても酸化は進むんです。
上記であげた「冷蔵庫保存が必須」以外の油も、個人的には冷蔵庫での保存をおすすめします。
冷蔵庫保存はどうしても無理!な場合
上述したように、亜麻仁油などオメガ3系の油は冷蔵庫で保存したほうがいいです。
ただ、その他の油に関しては、各ご家庭の冷蔵庫事情もあると思うので、どうしても冷蔵庫保存は無理!という方もいるでしょう。
その場合、パッケージにも記載されていると思いますが、せめて「冷暗所」で保存するようにしましょう。
冷暗所とはどこ?
日が当たらず暑くなりにくいところ。なるべく温度差がないところがいいです。お家の中で言えば…
- システムキッチン下の収納
- 戸棚の中
- 床下収納
など。
よくシンク(流し)の下や、ガス台の下と言われる方もいますが、熱湯など熱が通ったりするのでやめたほうがいいでしょう。
キッチンも日当たりがいい場合はよく考えて保存場所を選ぶようにしてください。
なるべく油を新鮮状態に保つ3つの工夫
油は酸化するとはいえ、なるべく新鮮状態に保ち美味しく頂きたいものです。
そのための3つの工夫をご紹介します。
大容量のものより少量のものを頻繁に買う
どんな商品でも、少量買うより大容量のもの(もしくはまとめ買い)を買ったほうが割安だったりしますよね。
このご時世、少しでも節約したいと考えるならお得な大容量のものを選びたいところ…ですが、これはNG。
大家族ですぐに使い切れるならいいですが、開封時から酸化が進むことを考えると、少量を頻繁に買うほうが油の酸化を少なく抑えることができます。
詰め替えて使うのは控える
同じ理由で、油を詰め替えて使うのもよくありません。(詰め替える度に空気に触れるため)
ただ、詰め替えたほうが元の容器を頻繁に開け閉めすることがなくて、少し酸化を抑えられるのでは?という可能性もあり。。
↑のはじめのは本からの情報ですが、これは容器の大きさや頻度なども関係するのでケースバイケースかなと思います^^;(1番いいのは、先に書いた「詰替えの必要がないくらい小さい容器のものを買う」ことですかね。)
安くてもまとめ買いはやめる
まとめ買いで割安になる場合も多いです。…が、油は「生もの」だと考えると、いくら未開封でも、長く保管しておいた油を摂るということは古い油を摂ることと同じです。
時間とともに酸化も進行しているので、1本目の油よりも体に悪い油になっていることは必至。
2~3本くらいだったらいいかもしれませんが、5本、10本と大量に買うことは控えたほうがいいでしょう。
まとめ
油をどの程度で使い切ればいいのか、油に対する意識、なるべく酸化させない工夫などをご紹介しました。
酸化の進んでいない油を摂るためにも、お買い物の際には、当ページでご紹介した「目安」内で使い切れる量を買うことをぜひ意識してみてください!
本当の意味での「新鮮な油」は、体にいい効果をもたらしてくれる素晴らしい食材です。上手に活用して、その健康効果の恩恵に与れたらいいですよね^^