あなたはザクロって食べたことありますか?
美容に良いことで有名なので、美に関心のある女性はもしかしたら口にしたことがあるかもしれませんね。
でも、そこから搾られる「ザクロ種子油(ザクロオイル)」だったらどうでしょう?
「それは知らない!」というあなた必見。このページでは、ほかの油と一線を画するザクロ種子油についてまとめてみました。
目次
ザクロ種子油(ザクロオイル)は色んな意味で貴重!
ザクロの種子から搾った油、それがザクロ種子油。ざっくりと「ザクロオイル」と呼ばれることもあります。
鮮やかな赤色で、いかにも美容に良さそうな見た目のザクロ。中を割ってみると小さな粒々がいっぱい詰まっていますが、あの粒の1粒1粒の中に種子が入っています。
その小さい種子を集めて油を搾るんです!
もちろん周りに実がまとわり付いていますから、それを取り除いたりとか、その工程に手間がかかるのは容易に想像できますよね。
そんな裏事情もあって、ザクロ種子油は、100ml搾るのに「約140個の果実が必要」だと言われています。種子に換算するとなんと1kg以上…ひえぇ~Σ(゚Д゚;)
これだけでも、いかにザクロ種子油が貴重かが分かりますが、もう1つ大きな理由は「ほかの植物油と全然ちがう」ことがあげられます。
それって…一体どういうことなのでしょう?
プニカ酸など、ザクロだけに許された脂肪酸構成!
ザクロ種子油は、ほかの植物油とは脂肪酸の構成がまったくちがうのです。
それもそのはず、ザクロ特有の「プニカ酸」というオメガ5系の脂肪酸がじつに60~80%を占めているから。
そして、このプニカ酸がどうやらかなり凄いものらしくてですね…
可愛い名前の「プニカ酸」だけど効果はえげつない!?
プニカ酸とは?
まず、プニカ酸についてちょっと説明すると、不飽和脂肪酸の一種で、体では作られないので、食品から摂る必要のある「必須脂肪酸」になります。
そして「共役リノール酸」の1種となります。
共役リノール酸は、名前にモロに入っているように、リノール酸が変化したものです。…私はと言うと、「リノール酸」と聞くと瞬時に身構えてしまうのですが(笑)
※リノール酸…現代人が摂りすぎている脂肪酸で、今ではあらゆる病気や老化の原因と考えられている。
ところが、この共役リノール酸は良い効果が満載の「体にいい脂肪酸」として注目されています。
(リノール酸も適量なら体に良い働きをしますし、この辺のことはちょっとよく分かりませんね^^;リノール酸とはまったくの別物と考えていいのかな?)
まぁ…とにかく。その共役リノール酸である「プニカ酸」が凄いらしいとのこと。
どう凄いのか?
その可愛らしい名前に反して、その効果はかなりえげつないものでした。(良い意味で!笑)
プニカ酸の効果
- 抗がん作用 … がん細胞が増えるのを抑える。
- 脂肪燃焼効果 … 脂肪の分解を高める&脂肪が溜まるのを抑える働き。
- 抗炎症作用 … アレルギー、皮膚トラブルの改善。
- アンチエイジング … コラーゲン生成を促す。肌細胞の活性化。
サラッと書きましたが、「体の健康」と「美容」どちらにも嬉しい効果が期待できるんです。
体も元気にしつつ、見た目も美しく!まさに理想的な脂肪酸だと言えますね。
美容オイルとして人気なのはどうして?
ザクロ種子油の魅力はなにも「プニカ酸」だけではないんです。
- 各種ビタミン類
- カルシウム、マグネシウム、亜鉛などのミネラル
- エラグ酸、アントシアニンなどのポリフェノール
- 植物性エストロゲン
などなど、脂肪酸以外の栄養素もふんだんに含まれているんですね。
だから健康にも美容にも良いわけですが、しかし、ネットで見てみると、その大半は「美容に対する効果」が大きく取り上げられています。
多くの化粧品に使われていたりと美容オイルとしても大人気。
これまでにあげた栄養素の中で、特に美容に良い効果をもたらしてくれるのが、先に詳しく書いた「プニカ酸」と「植物性エストロゲン」です。
肌に嬉しいプニカ酸の効果
プニカ酸は抗酸化力が高いので、それだけで活性酸素からお肌を守ってくれますが、ほかにも…
- コラーゲンの生成を促して肌にハリと潤いをチャージ
- 肌細胞の生まれ変わりや修復をサポート
- 保湿効果が長く続くことでみずみずしさをプラス
などの美肌効果を発揮してくれます。たるみ、くすみ、シミ、ほうれい線ケアにおすすめです。
女性ホルモンのバランスを整える
植物性エストロゲンは、女性ホルモンと似た作用をするので、女性らしい体づくり、女性特有のお悩み改善に効果的。
じつはこの植物性エストロゲン、ザクロの果肉にはほとんど含まれていないんですって。
「種子の力ここに見たり!」…という感じですが、しかし、じつは種子にもほんの微量しか含まれていないという(汗)
でもエストロゲンを補えることには変わりありません(;´∀`)
ほかにも悪玉コレステロールを減らしたり、抜け毛や白髪の予防にも効果が期待できます。
食用のザクロ種子油ってあるの?【通販】
ザクロ種子油(ザクロオイル)は、今のところそのほとんどが化粧品として利用、販売されています。
でも珍しい珍しい食用のザクロ種子油も1つだけあります!
それがこちら。
NS Oils(エヌエスオイルズ)の有機食用ザクロオイル。
すでに書いたように、貴重でそれほど生産できないせいか、価格が100mlで6,000円以上しています(;´Д`)
加えて、こちらは「オーガニック」「コールドプレス製法」と手間がかかっているので、なおさらプレミアム価格なのかもしれません。(ほかの商品がないので比較ができない)
とはいえプニカ酸の含有量は圧巻の75%以上!
また、1日の目安量は「10滴ほど」ということなので、100mlとはいえ結構長く持ちそうです。
コスパの面は実際に使ってみないことには分かりませんが、安全性はピカイチなので、興味があればぜひ試してみてください。
基本「料理には使わないオイル」なので…
ここで詳しくザクロ種子油の脂肪酸組成を見てみたいと思います。
- プニカ酸:60~80%(共役リノール酸)
- エレオステアリン酸:7%(共役リノール酸)
- リノール酸:4%
- オレイン酸:4%
- 飽和脂肪酸:4%
このような感じになっています。
そのほとんどが、ほかの植物油には含まれない「プニカ酸」で構成されている、不思議…というか、私にとっては未知なる油です^^;
あとは、こちらは逆にお馴染みの「リノール酸」「オレイン酸」「飽和脂肪酸」がそれぞれ4%程度…と少なく、大体同じくらいの割合で含まれています。
これはもう…
「ザ・オメガ5脂肪酸の油!」
と言い切ってしまってもいいくらいですね。このくらいなら、ほかの脂肪酸についてはあまり気にしなくてもよさそうです。
つまり「リノール酸の害を気にしないで摂ってもいい油」と言えるのではないかと(・∀・)
でも、そもそもこのザクロ種子油は、料理に使うことを想定していなそうなんですよね。。
↑で紹介した唯一のザクロ種子油も、その使い方は「1日10滴ほどを舌に垂らして摂る」でした。
やはり貴重だからか?プニカ酸(オメガ5)をそれほど必要としないからか?
普通の食用油だと、大体「小さじ1~大さじ1」が1日の摂取目安量となっているので比べるとずっと少ないですね。
個人的に、料理に使わずにごく少量のみの摂取なら「どんなオイルを摂っても別にいいんじゃない?」と思っているので(笑)ザクロ種子油は完全に、あなたのご判断におまかせ~なオイルとなります。
ほかにはないプニカ酸が摂れる油。試してみてもいいんじゃないでしょうか?
ただ「酸化には弱い」ということなので、保管にはくれぐれもご注意ください!
まとめ
いやぁ~ザクロ種子油。今までの油とはまったく違ったもので、何だか新鮮だなぁと思いました。
ただ、そういった新しいものは“まだ解明されていない真実”があるかもしれないので、良い意味でも悪い意味でも気にしていたいところ。
とはいえもうちょっとお値段が安ければ私も試してみたいです(;´∀`)
可愛い「プニカ酸」がたっぷり。ザクロ種子油から今後も目が離せません!