どちらかというと嫌いな人のほうが多いかもしれない魚ですが、現代人の健康を助ける栄養がギュッと詰まっているとあって、最近では魚への評価が上がってきていますね。
特に青魚にはDHA・EPAが豊富なことが有名です。そして魚には他にも魅力的な栄養素である「タウリン」も多いことをご存知でしょうか?
今回はタウリンとDHA・EPAの関係についてお話します。
タウリンって何?どんな効果があるの?
あなたも「タウリン」という名前を聞いたことがあるかと思います。どこで聞いたのか…思い出してみてください。
よく栄養ドリンクのCMからその名前が聞こえてきませんでしたか?そう、タウリンは疲労回復効果などが期待できるとあって栄養ドリンクなどに使われることが多いです。
タウリンは我々人間の健康に欠かすことができないアミノ酸の一種。どのような効果が期待できるのかというと、先述したように「疲労回復効果」が有名ですが、細かく見てみると他にもさまざまな優れた効能を持っているようですね。
まず、タウリンの効果で大きく言われていることが肝機能アップ効果。
胆汁酸の分泌を促したり、肝細胞の再生をサポートしたり。また肝臓の中性脂肪を減らして脂肪肝の改善にもいいと言われています。
また胆汁酸を作るにはLDLコレステロール、いわゆる悪玉と言われているコレステロールが必要になるので、結果的に血管内の悪玉コレステロールが減り動脈硬化の予防になるとも言われています。
他にも心臓の収縮力を高めて血行を促進することで冷え性やむくみ改善に繋がったり、高血圧予防、またタウリンは目の網膜に多く含まれていることから、十分な量を補うことで視力回復効果が期待できます。(実際目薬に使われていることも)
タウリンとDHAの効果は似ている?
このようにさまざまな効果が期待できるとあってタウリンはサプリメントも人気です。ただ、その効果を見て1つ気付いたことはありませんか?
- 中性脂肪を減らす…
- コレステロールを下げる…
- 視力回復にいい…
そう、これらの効果は青魚の油に含まれる脂肪酸「DHA」の効果に非常に似ていますよね。
ですので、もしかすると中には「タウリンのサプリを摂ればDHA(+EPA)のサプリは摂らなくてもいい?」と思われる方もいるかもしれません。逆の場合も然り。
ただこれははっきり言って「NO」です。
たしかに似た効果はありますが、当然完全に一致しているわけではなく、それぞれ違う効果も持っていますよね。なのでやはり「どちらかを摂ればいい」というものではなく、それぞれの栄養素をしっかり摂取することが大事です。
そうなるとやっぱり青魚をしっかり食べるのが理想と言えますよね。DHA・EPAもタウリンも全部含まれています。
(ただし、タウリンは青魚というよりも魚類、そして魚類というよりも貝類に多く含まれています。カキ、イカ、ホタテなど。)
ただそうは言っても魚や貝類が苦手な人は多いので、その場合はサプリを利用するといいでしょう。
- 青魚をしっかり食べてタウリンはサプリで補う
- タウリンが豊富な食品を食べてDHA・EPAはサプリで補う
- もしくはタウリンもDHA・EPAもサプリで補う
どの方法がいいかは人によって違ってくるので、ご自分の日頃の食生活を振り返ってみて最良な方法を選ぶようにしてください。
※サプリはあくまで健康補助食品ですが、あまり色々なサプリを飲むのは過剰摂取や添加物、飲み合わせ等の心配もあるため控えたほうが無難です。とはいえ「何種類までならOK」という単純なものでもないので、毎日決まって飲むサプリはよく考えてから決めるようにしましょう。
タウリン、DHA、EPA…全部配合されたサプリは無いの?
似ている効果、全く違う効果…それぞれを併せ持つタウリン、DHA、EPAなどの優れた健康成分ですが、その全てが1つにギュッと詰まっているサプリメントは無いのでしょうか?
いわゆる青魚サプリメントとでも言いましょうか。
1粒で何度も美味しい…みたいなのが理想ですよね。あるのか、ないのか、試しに楽天で「タウリン DHA サプリ」と入力して検索してみました。すると結果は…
そこにズラーッと出てきたのは主にペット商品(笑)
タウリン、DHAが配合されたドッグフードやペット用サプリメントがたくさん出てきました。(犬や猫にとっても大切な成分なことに変わりはないようですね!)
全て細かく確認したわけではありませんが、どうやら人用のサプリでは無さそうな印象。やはり現段階では食品やサプリを上手に活用してそれぞれの栄養素を補っていくのが得策と言えそうです。
まとめ
優れた健康効果が期待できるDHA、EPA、タウリンが含まれる魚はやっぱり魅力的な食品ですね。
魚が苦手でもちょっとずつ口にする習慣を付けていきたいところ。
そうして毎日の栄養バランスを意識した食事、そして手軽で便利なサプリメントも活用して健康な体を目指していきましょう。