油の疑問~食用(食べる油)と化粧用(塗る油)では何がどう違う?

油の分類方法は実に色々。固形の飽和脂肪酸、液体の不飽和脂肪酸と分けることもできますし、不飽和脂肪酸を細かくしてオメガ6、オメガ3と分けることもできます。

しかしそれよりもちょっと巻き戻して考えると…食用の油、化粧用の油と分けることができますよね。つまり、「食べる油」と「塗る油」です。

さて、この両者にはどんな違いがあるのか…気になりませんか?私は気になったので(笑)今回、調べてみることにしました。

スポンサーリンク

食用と化粧用と同じ原料なのに分かれてる…3種類の油

まず初めに売られている油には、「食用のみの油」「化粧用のみの油」「食用、化粧用どちらも使える油」の3種類あるかと思います。

例えばサラダ油の紅花油や綿実油などは、何かの化粧品に利用されていることはあっても、“オイル単体”で化粧品用としては販売されていません。だから「食用のみの油」になります。

化粧用のみの油は、食用としての商品が見つからなかった油です。ローズヒップオイルやホホバオイルなどがそれに当たります。

そして食用、化粧用どちらも~な油。これは「食べても塗ってもOKな油」という意味ではなく、同じ原料からなる油なのに「食用」「化粧用」としてあえて分かれて販売されているものを言っています。

例えばオリーブオイル、アーモンドオイル、アルガンオイルなどなど。これらの油は食用も化粧用もどちらもありますよね。

食用のみ、化粧用のみ…ときっぱり分かれている油については、「あぁ…原料の性質から、適している部分が違うのね」と、ちゃんとに分かりもせずに何となく納得してしまうのですが(笑)

気になるのは「同じ原料からなる油なのに「食用」「化粧用」としてあえて分かれている油」です。

どうして分けなければいけないのか?兼用ではダメなのか?…今回はこの疑問を掘り下げていきます!

スポンサーリンク

大きな違いは分子量の大きさと不純物の有無

調べて分かったこと、油の食用と化粧用の違いは「分子量の大小と不純物の有無」ということでした。

要は精製の度合いが大きく違うということですね。

化粧用の油は「肌に塗ること」を考えて作られているので、分子量を小さくし不純物を無くすことで、肌への浸透を良くして、かつ刺激を少なく仕上げたもの。

逆に食用の油は分子量が大きく不純物が残っているということになります。食用の油は当然「食べること」が目的なので、分子量が大きくても消化器官の働きで問題なし。

そして不純物と書くと何やら嫌なイメージですが、これは原料が持つ栄養や風味などに関わるものなので、食用の場合はあえて残っていたほうがいいものです。

基本的に、化粧用の油のほうが食用の油よりも検査項目も多く基準が厳しいようです。ゆえに食用よりも高価。同じ原料でも数倍違うのが当たり前となっています。

実は私は美容系のオイルに全く馴染みがないのでこの事実にはちょっと驚き。口に入るもののほうが審査も厳しくて高いと思ってましたから^^;

食用油は絶対にスキンケア等に使ってはいけないのか?

よく質問されているのが、「食用の油をスキンケアやマッサージに使ってはいけないの?」というもの。

先述したように、食用の油は化粧品としての基準を満たしていませんから、できれば専用のものを使うほうがいいでしょう。敏感肌の方やアレルギーを持っている方の場合は、刺激を感じたり肌荒れしたりすることもあるようです。

とはいえ絶対にNGというわけでもありません。

使われている原料の性質や、その人の体質、また商品によって精製工程にも違いがあるので、大丈夫な人もいればダメな人もいます。

実際商品ページに「食べても塗ってもOK♪」という説明があるものもありますし、問題なく使っている方も多いです。

ただし、上手くいけば料理もスキンケアも1つの油で済むのでお手軽ですが、もしかすると肌トラブルが起きるかもしれない…ということを覚えておきましょう。

逆に化粧用の油を食べたらどうなるのか…?

これ、個人的にかなり気になったのですが、上記の「食用を肌に…」という質問は多かったのですが、逆の質問や記述は残念ながら見つけることができませんでした…。

油であることは同じですし、化粧用だからと特に変な添加物が使われているわけでも無いみたいですし(使われているものももちろんありますが)、それなら食用としても使えそうなものですよね?ただ栄養や風味が無いと言うだけで…(笑)

中には化粧用でも食用とほとんど変わらない品質のものもあるようです。

ただ…やっぱり何となく怖いので自分だったらやりませんけど(汗)

どうしてもそういう商品として見てしまうので「化粧品」を食べている感覚になってしまいそう。。販売元としても食用を想定して作っていないのですからね^^;

この逆の質問が無いのは、「化粧用のほうが数倍高いのに、それを食用にするなんてもったいない!もってのほか!言語道断!」という理由もあるかもしれません(笑)

エキストラヴァージンオリーブオイルは安心して兼用できる?

よく、良質なエキストラヴァージンオリーブオイルは食べても肌に塗ってもOK♪というような声を耳にします。しかし、これも一概にそうとは言えないんだそう。

食用の油の場合は、化学的な処理がなるべく加えられていないもののほうが高品質で高級で体にもいいと言われています。

溶剤を使ったり高温で処理したものよりも、じっくりと低温で圧搾されたもののほうが手間とコストはかかりますが、体に有害な物質が少なく、豊かな風味と栄養素が残ります。

しかし、食用はそのほうがいいとしても、肌に塗る場合は、その良さが逆に「不純物」とみなされ肌トラブルの原因になってしまうかもしれないのです。

…って、結局↑で書いたことと同じことを言っていますが。。「エキストラヴァージンオリーブオイルは安心」と思い込んでいる方も多いと思うので一応。

心配ならやはり別々に専用のものを使うほうが安心かと思います。

まとめ

かねてからの疑問だった「食べる油」と「塗る油」の違いについて、少しは理解できたように思います。しかし、お互いに兼用できるか?を含めた細かい諸々の疑問はまだ残ったまま…。やっぱり油は奥が深い。

スポンサーリンク

コメントは受け付けていません。